2012年の日本と全体的傾向 3 |  ZEPHYR

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読まれる方へ。

占星術による世相や出来事の解読や予測には、何ら科学的根拠がありません。
世の中に対する一つの見方、そのツールの一つに過ぎません。
それをご理解頂いた上で、むやみに盲信せず、理性的な判断をお願い申し上げます。



※昨日の記事ですが、不十分な点が多々あったので加筆しておきました。それをお読みの上で、こちらをお読みいただけると幸いです。


さて、いよいよ日本の2012年です。

そんな2012年の春分図。
それが日本にどのように関わってくるのか?


「嵐がやみ、自然のすべてが輝くばかりの陽光に歓喜する」

これが2012年春分図での、日本のアセンダントのサビアンシンボルです。
これを文字通り受け取ると、昨年の「嵐」の後の日本の状態を表現しているものという解釈が、誰の脳裏にも浮かぶと思います。

しかも表現が美しいシンボルで、なにやら希望的なものが感じられます。
たしかにこれはその文面通りの意味合いもあると思われます。
ただ、もともとこのサビアンシンボルは、嵐にもみくちゃにされた後の虚脱状態というのか、これまでの自分の立ち位置を失ったり、意味を見失ったりして、ちょっと呆然としている状態も表していると言われます。

そしてこれは今年のサビアンということは、「嵐」が昨年のものではなく、今年もなお、「嵐」が発生し、その後、虚脱するというような展開があり得るということも考えに入れておかねばなりません。

実を言えば、今年の春分図にも「日本における災害」の暗示はやや強く出ています。
しかし、2010年の春分図(2011/3/11の大震災をも表示していたもの)に比べると、かなりパワーダウンしていることは間違いありません。
大震災クラスのものはないとしても、たとえば岩手・宮城内陸地震クラスのものや、私たちの日常を襲っているゲリラ豪雨とか竜巻や台風など、気象的な被害はありそうに思えます。
こういったものへの警戒や用心を解いても大丈夫ですよ、というようなチャートではありません。

ここ数年の流れを見てもらってもわかるように、毎年のように世界のどこかで大きな地震の被害や気象的な被害で甚大なものが発生しています。
これらはおそらく天王星と冥王星の影響力が強いここ数年間の流れの中で起きていることで、だからこそかつてないほどこういった現象が増えているのだと思われます。
つまり同じアスペクトが巡ってきても、このようなトランスサタニアンによる背景が存在しなければ、たぶんさして問題にもならないし、これほど地震も多発しないだろうと思うのです。

こういった条件を考慮に入れると、私たち日本人も日常の中に、やはり心の隅に防災意識を持って過ごすのが正しいあり方だと思います。
もちろんいたずらに怯えたり、あわてたりする必要はありません。
普通に。
そして平静に受け止めて心の備えや、防災グッズとかの準備などをしておくといった程度のことで良いと思います。

繰り返し申し上げておきますが、この春分図の中に表示されている「災害」に関しては、日本で起きると決まっているわけではないということ、ここは理解しておいてください。


さて、それ以外の今年の日本ですが、これは私がかつて日本の経済が好転するであろうと見ていた時期でもあります。

実際、今回の春分図では、経済活動の活性化が表示されています。
つまり単純に景気は上向く可能性が高いと思われます。
これだと「消費」ということに強く傾く可能性があり、消費すれば当然、景気が良くなる。

震災後の建設他の需要もあるでしょうし、とりわけ自動車業界にめざましい進展が見られるかもしれません。
(自動車に関するものは日本だけに限りませんが、この技術のトップランクにある日本にも当然、影響があると思われます)

対外的な不安要因は強く表示されていて、これはおそらくEUの債務危機に関するものかもしれませんが、大局的にはうまくやり過ごせそうです。

じつは日本人や日本という国家、政府などに関して、今年の春分図はある種のツキ=Luckがあるように出ています。
この状態で、究極的な破滅などは起きない。

経済もそうですし、たとえば災害も。

そう思えます。

意外に喜び事が多い一年にも思えるのです。
たんに経済や五輪でのメダルだけではなさそう。
たとえば皇室の誰かがご成婚とかご婚約されるとか、そのようなことも?
ここの部分の解読は、まだ十分とは言えませんが、日本にとって全体的に幸運な一年になりそうです。

いくつかの問題点として。

冥王星はベスタ(炉の神)とスクエアで、日本は福島第一原発の後始末がこれに当たるのだろうと思いますが、一面、原子力行政に関して大きな転換を計る動きと、また逆にかなり強引な手法で「復活」させようとする動きの両方が出てくると思われます。
アスペクトはこのどちらにも働きそうに思えますが、根本的に事態が変わるわけではない。

今年、対外的な不安要因ははっきり示されていますが、これは
1月 台湾総統選
3月 ロシア大統領選
5月 フランス大統領選
秋 中国の共産党大会
11月 アメリカ大統領選
12月 韓国大統領選
という、大きないくつもの不安定要因が関係しているはずです。

どっちに転ぶか分からない状態の中で、日本はやや翻弄されがちですが、これは日本そのものよりも諸外国のほうが国家としてもはや不安定になってきていることを示しています。

日本はMCに木星、金星などがつながって合になっていて、前述のようにLuckがあります。

成功者も多く出てくるはずで、社会全体の状態が上向くことで、国民はいくらか呼吸しやすくなります。

むしろ問題は、「外」にありそうなのが今年の日本の春分図です。

諸外国の解読は、いずれ時間のあるときにしたいと思いますが、日本は「外交」に悩み苦しむ年回りになると思います。

とくに関係が悪化するに国がいくつか出てきそうです。
北朝鮮(もともと関係がいいわけではないですが)や中国、韓国などのアジアに関しては、とくにそこが懸念され、領土やかつての戦時中の問題など、難しい問題がいくつも絡んできそうです。

TPP交渉なども非常にもめると思われます。

「交渉」ということが、日本にとっては常に大きな試練となりそうです。

ざっと見てきましたが、最後に。

<1>で書いた「目覚め」に関することですが、私は人の意識の変化や「自覚」ということが、大きく伴ってくるだろうと読んでいます。

そしてこれが日本に関係しているということも<1>で触れました。

じつは今年の太陽は、日本そのものなのです。

これは日本を表示する星が、
2010年→土星
2011年→金星
2012年→太陽
というふううに変遷していて、それが持っているアスペクトなどを検証した結果、やはり震災と原発事故の起きた部分をカバーする2010年はまさに試練そのものの土星で(3.11は前年の春分図)、その後の昨年は不安との戦いの中で助け合う国民の姿が映し出され、そしてプロセスとしては今年の春分図では、日本人全体に一種の変化が起きるであろうというのが、私の見るところです。

昨年から今年、諸外国は政治や国家体制の世界でその変化の時を迎えていますが、それは外殻的な変化で、私は今年の日本は内面的な変化を起こすサイクルに来ていると思います。

日本政府に変化が起きるかどうかは微妙です。
アスペクト上は可能性がありますとだけ。
しかし、与野党を含め、おそらくまとまるということはなく、むしろ分裂の構造が進むと考えられます。
これが一種の統合の方向へ動くのは、来年ではないかと推定されます。

政府はさておき、個人です。
生活をチェンジする人が増えます。
職を変わる人も出てくるでしょうし、人生観が変わり生き方が変わる人。

こういったものがまず個人の領域で起こり始め、やがて大きなうねりにつながっていくのが、さらに来年の中にあるだろうと思うのです。

たぶんこの天王星支配の数年間を、もっとも大きな変化を体験し、質的にも変わっていける最先端にいるのが日本です。

これはかなりの確信を持って言えます。

日本人は目覚めの課程にある。
そう思いますし、そう信じたいzephyrです。


まとめると、日本の今回の問題点としては

① 災害的なものはある(地震か火山である可能性だ第一で、気象的なものが第二。だが、現状からは大震災のようなものではないと考えられる。ただこの結論は、先の情勢によって変化することもあるので、変化した場合はお知らせします)。

② 原子力の問題(福島第一原発の処理と今後の原子力行政)。

③ 諸外国の情勢の不安定さから来る問題。

④ 交渉や外交に苦しめられる(アジア近隣での領土や過去の遺恨、拉致問題)。

といった部分が表示されており、逆に良い部分としては

⑤ 経済活動の活発化と景気の上向き(消費や投資が拡大する。自動車や技術的な分野での発展)。

⑥ 慶事が多い。また全体に国家そのものに幸運の加護がある(この部分は、他のマイナス要因をカバーするほどの力がある。諸外国との交渉でも難しい問題が奇跡的に解決することもあり得る)。

⑦ 多くの人々が、変化を内的に起こし、それをさらに未来へつなげていく可能性を持っている(スピリチュアルな感性に目覚める人も多く出てくると思われる)。

これですべてを語り尽くせたはずはないのですが、一応ここまでとさせて頂きます。

新たに分かることがあれば、この記事に加筆するか、あらたな記事を起こさせて頂きます。

加筆した場合は、この文末にその旨をお伝えします。


どうか今年一年を、良き変化の年に。

心からお祈り申し上げます。