12星座と10天体について |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

私が様々な個人鑑定や、出来事の予測に使っているホロスコープ。

これには基本的には12星座と、10天体が表示されます(私の場合、予測では小惑星なども重視します)。

これについて意外に知られていない側面もあるので、ここで定義付けを明確にするためにも触れておこうと思います。

まず12星座ですが、これは太陽軌道(黄道)に沿って並ぶ12の星座が配置されたものです。

360度の天球に、30度ずつ星座は配当されていますが……。


これは「現実に存在している星座ではありません」

そもそも現実の星座が、30度ずつの同じ広さなどということはありませんし。

これが定められた古代には、正しい位置にあった星座も、歳差運動の結果、今ではほとんど一つの星座分に近いずれが生じています。

こういったことに着眼して、太陽軌道に存在する13番目の「蛇遣い座」を加えた13星座占いなども発生しました。

この占いは、その星座本来の広さを何月何日~何月何日までが牡羊座というエリアにも適応し、現実の星座に近いものとし、実際にずれている星座のエリアも修正したものです。

ところが。

この13星座占いが流行し始めたとき、私はその修正されたものにホロスコープをすべて換算して、ある実験を行ってみました。

従来のホロスコープと13星座占いのホロスコープから導き出される性格。

このどちらの方が自分に合っていると思うか、どちらがどの占いということを知らせないまま、十何人かの人にアンケートを採ったのです。

結果、従来の方が自分の性格に近く、13星座占いだと大きく外してしまうことも多いことが分かったのです。


こういった結果を受け、私は12星座というものを、天球を分割する一つの手法、法則だという認識に至りました。

そもそも30度ずつの星座というのが、最初から現実的ではないわけで、それでもなお、そこには現実的な意味(占断上の)がある。

またホロスコープには一般的なトロピカル方式と、古代にはサイドリアル方式が採られていたという説もあります。

トロピカルは春分点を基点にしたもので、サイドリアルは恒星を基点にしたものですが、これについても私は今のところ春分点基準を採用しています。

これも経験的なものです。

しかし、13星座にせよサドリアルにせよ、研究の余地は大きく開けているだろうと思いますので、私はこれらを否定する立場ではありません。

ただ、このブログ上での○○座、というのは、いわゆる従来のものとお考えください。

また現実に空に存在する星座と占星術上の星座を区別するために、「牡羊座」を「白羊宮」などと表記する方もいらっしゃいますが、私は広く世間に浸透している星座の名称を採用しています。

これは単純に「わかりやすさ」を重視しているからで、他意はありません。


また占星術では、太陽や月などの恒星や地球の衛星も、すべて「惑星」という名称でひとくくりにしていますが、これに違和感を持たれる方もいらっしゃるのではないかと思い、現在ではこのブログでは「天体」という名称を使っています。

これには、ちょっとした理由があり、「天体」ならば恒星や衛星にもすべて当てはめることができる言葉であるだけでなく、「天に存在する体」という意味にもつながるだろうと考えているからです。

天に存在するが如く地にも存在する。

天にあるものと地にあるものは、相照らす関係にあるというのが、私の感じるところです。

私たち一人一人の人生も、この天にある体が示してくれる。

そして天体の示すものを、私たちは自分の思うところのものとして実現していく(自分なりにコントロールもできる)。



このブログ上での、12星座と10天体の扱い、定義でした。