暴動に見る海王星の闇 |  ZEPHYR

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今朝、テレビを見ていると、アメリカで起きているフラッシュ・モブという現象について報じられていました。

Eメールやインターネットを通じて、特定の時刻と場所に集結が呼びかけられ、集まった群衆がその場で特定の目的を達したら解散するという現象。

アメリカではこれによって集結した人々が集団窃盗を行ったり、破壊的行為を行うことが増えているという。

イギリスでの暴動も、ソーシャル・メディアが活用されていたようです。

チュニジアのジャスミン革命も、こういった力、ネットワークを背景としていました。

こうした力がたとえば圧制者を廃して民主的な国家の建設に使われるのなら、それはそれで喜ぶべき側面もあると思いますが、今、逆に先進的な国家で集まった群衆が暴徒化してしまうというのは、その国民性や品性が問われてしまう事態だと思います。

先日もちょっと書きましたが、3.11のすさまじい震災と原発事故という、究極的なカタストロフにあっても、理性や良識を失わないの日本人というのは、今地球上に存在している数ある国家の中でも、群を抜いた良き資質を備えているのは間違いないし、これは誇りにできることだと思います。


ただ。

かといって、イギリスやアメリカの国民がそんなに劣悪なのかというと、そんなはずはない(と信じたい)。

おおむねどの国でも、一人一人の人間は善良であったりします。

が。
なぜか集団化すると人間は愚鈍化する傾向が強いというのは、昔から感じていることでした。

たとえば日本の政治家でも、一人一人は国のためや国民のためを思っている人もいるだろうと思うのです。

ところが、既存の政治システムや政党の中に投じられた瞬間に、違う原理が働いてしまう。

その中に取り込まれて、想いを発揮できないままに終わってしまう。

そして今の日本の「機能しない政治」が出来上がってしまう。

集団化して愚鈍化している典型だと言えるでしょう。


政治の場合は既存の政治体制、党利党略の原理、数の論理、金などが、集団化した政治家を取り込んでしまう力と言えそうですが、イギリス暴動のような半径にあって働いている力は何なのか。

私はここに海王星的な力を感じます。

いや、トランスサタニアン(土星外天体)の力と言うべきか。


トランスサタニアンは人間の社会の中に、非常に大きな意味での実効的な力を及ぼします。

たとえば冥王星が星座を移動するときに、阪神淡路大震災が起きましたし、岩手・宮城内陸地震が起きました。

3.11も天王星が星座移動する日を境として起きています。

このように冥王星や天王星は、目に見える災害や大きな変動として、どちらかというと物理的な側面が強く出てくるように思います。

今年を中心として前後の期間、天王星の影響力が非常に強いということは何度も書いてきましたが、この力がアフリカや中東の国々では革命や政変となって発現してきていると、私は考えています。
そしてアフリカと同経度に位置するヨーロッパも、大きな変動の運気のさなかにあります。

今年初めに書いた記事<2011年のヨーロッパ>を参照ください。

この中では春分図を元にした解読を行っているのですが、テロや暴動の危険、とくにイギリスに関することに触れています。

こうした個別の地域に作用する運気に加え、海王星の力が非常に大きいと、私は感じています。

海王星は今年、本宅である魚座に入り、勢力が最強となり、これがしばらくは続く。
2025、6年ごろまでは。

この海王星は今は、一度後退して水瓶座に現在戻っていますが、要するに星座の境界線をうろうろしているわけです。

天王星や冥王星がそうだったように、トランスサタニアンが星座の境界を越える時期には、何かしら大きな変動は起きやすいのですが、今回の海王星の場合は、どうも人の潜在意識に働きかけているようです。

もともと海王星には潜在意識、集合無意識といった意味があります。

この力が最強になっていこうとしている。
しかも星座の境界を移動する。

これにシンクロして、人の意識も大きく揺り動かされているのではないか?

この部分は、明日書こうと思っている経済に関する記事にも深く関連しています。


しかし、どのような星にもライトサイドとダークサイドがあります。

日本は大きな震災の中で、むしろ意識の中ではライトサイド(海王星の思いやり、優しさ、献身)の発現をしたように思います。

逆にヨーロッパ、アメリカ、また暴動が頻発する中国では、どうもダークサイドの発現に傾いているように思えます。

もちろん現実的な見方も必要で、たとえばこういった暴動の起きる国が抱えている様々な問題が背景にあることは間違いありません。

しかし、イギリスやアメリカのフラッシュ・モブは、どちらかといえばゲーム的な感覚に近く、破壊的な行為をただ楽しんでいるだけという指摘もあります。

こういった違いがどこから出てくるのか、単純に国民性の違いなどというだけで片づけられるか

そうではないと私は考えます。


このことには大きな意味があるように思いますし、日本にはこれからの地球の中での大きな役目があるような気もします。

占星術師としては、これからの地球の動向を見守りながら、自分なりの「光」を探りたいと思っています。

しかし、これから先、光と闇はもっと明瞭に分かたれる時期が続くのかもしれません。