太陽フレアに関して |  ZEPHYR

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昨日の記事の続きのようなものですが、

10日。
黄海の延坪島に近い南北境界「北方限界線」付近へ2度にわたり、北朝鮮から砲撃があったという報道。韓国軍も警告射撃を返した。

このニュースを昨夜、耳にしたときに、「ああ、やっぱり」と思ってしまいました。

今日になって北朝鮮は、「破裂音を韓国側が砲撃と誤認した」と言ってきているそうですが。

大事には至らないと思いますが、まだ火星のハードアスペクトがやわらぐまでは、両国とも慎重な対応をしてほしいと思います。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

太陽フレアに関するご質問を頂いたのですが、

正直なところ、占星術は天体や星座の相互の関係性を見ることに主眼がおかれているので、特定の天体が起こす固有の活動については、ほとんど研究が進んでいないのが現状です。

あまりそんなことを考える人もいないんじゃないでしょうか?

ただ、占星術の中にも特定の天体が、ある星座や、ある星座の特定度数になると活発になるという理論はあります。
太陽なら獅子座にあるときや、牡羊座の12度とかがそれなのですが、この理論を太陽フレアに関して適用することは難しいと思われます。

過去の太陽フレアに活発時のチャートを見ると、そのようなものとはほとんど無関係と思えるからです。

ただ過去の10回程度の太陽フレア活発時のチャートを見ると、かなりの確率で発見できるものはあります。

それは太陽と火星のトラインや合です。

火星という、基本的にエネルギーや活力を備えた星が、創造のエネルギーの源である太陽を刺激し、まさに「火に油を注ぐ」ような効果をもたらしているのではないかと疑うことは可能です。

ただ。

ここは理性的合理的に考えねばなりません。

太陽と火星のトラインや合は、年に何度か発生するものです。

としたら、太陽フレアはそのたびに活発にならなければなりませんが、そこまで統計データとの照合はできていません。
非常に顕著なものではなくても、小規模中規模なものなら、多少は関係性が認められるかも。

しかし、非常に顕著なものが発生するときには、この太陽や火星との関係性だけでは、おそらく不足です。

太陽と火星に関係性があまり認められないときでも、フレアは活発になっていることがあります。太陽に顕著なアスペクトがないときでも。

ただ、こういった過去のチャートを見ていると、全体の天体間にかなり明瞭なアスペクトが多数生じていることが多いなと感じます。

アスペクトが生じているというのは、結局のところそれぞれ星座の中で、それぞれの天体がだいたい同じぐらいの度数に位置しているということです。

コンジャンクション(合)でも、トラインでも、スクエアでもオポジションでも、セクスタイルでもセミセクスタイルでも、クインカンクスでも。
(セミクエアやセスクイコードレートは別)

つまり天体のエネルギーが集中しているということです。

太陽は占星術では、すべての惑星を統合したエネルギーです。

すべてはここに集結するわけで、アスペクトが強固に結ばれるときというのは、それだけ太陽のポテンシャルが上昇していることにもつながるでしょう。

先月から今月上旬の★のグラフが非常に波形が高かった。

これはハードアスペクト主体で拾い出したものですから、全体のアスペクトの約半分とお考えください。
半分でも、あのように非常に強かった。

ということは、先月から今月にかけて太陽のポテンシャルは、非常に高まった。

それがフレアという形で、噴き出されるのかもしれません。


ただ。
この問題はさらに大きな問題とも関わっていて、この太陽フレアに関する観測やそれに伴う被害などは、あくまでもこの地球に住んでいる人類のもので、それをチャートは表示しているに過ぎないということです。

太陽フレアの上昇期、下降期。
これを本当に調べてみるには、もしかすると太陽中心のチャートが必要なのかもしれません。

まあ、想像してもらったら分かると思うのですが、もし人類が宇宙に進出するようになって、月や火星、木星の衛星などに住むようになったら?

そのときのホロスコープ・チャートは、その誕生地である月や火星や木星の衛星が中心になります。

私たちは今、地球中心のチャートを見ている。

太陽フレアの真実を知るためには、もしかすると太陽中心のチャートが必要かもしれないということです(誰かそんな占星術ソフトを作ってくださいな)。

しかし、太陽活動も私たちが観測しているわけで、量子理論的にはその観測者である私たちが見ることができるものの中に、解決の手がかりが十分にあるとは思うのですが。

お粗末様でした。
以上、終了。