癒しの刻(とき)が始まる |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

魚座に海王星がイングレス(侵入)しました。

ちょっと前からなのですが、私は占星術で鑑定する人にお会いするとき、ある傾向を持つ人々に出会うことが多くなりました。

最初はそういった業種の人の紹介でつながっているから、そのような傾向の人が次々に来るのかな、くらいに思っていました。
しかし、その関連ではない、ごく一般的な人も、同じような傾向を持つ人が多いことに気づき、

これはどうやら全体的な傾向ではないか?

と思うようになりました。

それは

「人の役に立ちたい」

「何か世の中のためになることをしたい」

「癒しをもたらせるような仕事をしたい」

といった人々です。


この傾向は、たぶん昨年か一昨年頃からありました。

「やたら、そういうことを言う人が多いよな」と。

ところで、こういった傾向は何が作り出すのでしょうか?


海王星です。

献身の星。
癒しの星。
医療看護の星。
スピリチュアルの星。
無我の星。

海王星については、以前にも何度か書いたことがあるのですが、とくに関連が深いのは魚座に関する記事で、
<魚座的な生きがい>
を参照くださると理解が進むかも知れません。

世の中全体が、この魚座、海王星的な領域に進んでいるのを、私は感じていました。

そのときが本格的に来たと思えます。

なぜなら、海王星の本宅が魚座だからです。

つまりこれからは、海王星の力が最強になる刻なのです。

これは2025年頃まで続きます。

これから14年間。

この大災害の後に、こういった星の配置が見られるようになることに、何か不思議なものを感じます。

私が感じていた人々。

かの人たちは、きっとこの前兆現象として出現していたのではないかとも思えます。

しかし、これは過去の記事にも書いたことがあるのですが、魚座海王星はここからがスタートで、これは世の中全体の傾向も確かに作り出しますが、この出生図を持つここから後に生まれる子供たち。

彼らが成長して世の中を担っていく間、そうした傾向は世代的に保たれると思います。

彼らが成長し、世の中に出ていく20年30年後。

その頃に、海王星や魚座の持つ癒しの力を持つ人々が、きっとたくさん溢れている。

スピリチュアルな目覚めを持つ人もきっと増えている。

社会的にも福祉や介護といったことに重点が置かれ、人に優しい仕組みができあがっていくのではないかと思われます。


一方で魚座と海王星には、二面性があります。
聖と俗。
清らかなものと汚れたもの。

海王星の中には「癒し」「医療」「スピリチュアル」などの側面がある一方で

「不義」「不貞」「自堕落」といった側面もあります。


魚座海王星の本質は「無私」だと私は考えています。
その無私というワードでくくると、世の中に必要とされる献身や福祉的な活動も、あらゆる癒しもここから発せられているし、また酒(海王星)を飲んで我を忘れることや、自分というものを見失って自堕落なことをしでかしてしまうというのも、どこかでつながってきます。

今後はこういった海王星のライトサイドとダークサイドも、際立ってくると考えられます。

光と闇。

単純な二元論で、決して人間は割り切れません。

どんな人間の中にも光と闇がある。

私は、そしてあなたは、自分の中のどんな海王星を輝かせていくのでしょうか。


今回の震災で、私たち日本人はそれぞれの立場で、それを受け止めてきました。

そして、この巨大な出来事をきっかけにして、多くの人たちの海王星が今、揺り動かされているのを感じます。

すでにそんな人を複数、私は見ています。

今後の魚座海王星の14年間。

日本人はこの大きな力を受け止める急先鋒にあるような気がします。

世界中が日本人の良き資質に驚嘆しています。

それを証明するかのように、今年の日本の春分図では海王星は10ハウスに金星とともにあり、傷ついたハードアスペクトの星々に、癒しの光を投げかけているように思えます。