海王星が遷座するとき |  ZEPHYR

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 占星術研究家として
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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

ご質問があったので、まずもう目前に迫っている出来事について書きたいと思います。
海王星に関するものです。

一般公開もちらっと考えたのですが、書いているうちに、やはりアメンバー記事に留めるべき濃さになってしまいました。

実際、この出来事に関してはもうすでに効力の圏内に入っていると思うので、取り急ぎ。

じつは海王星が、星座を移ります。
私の使っている占星術ソフトでは、その日時を4月4日22時33分ごろと算出しています。

ここでいくつか検証しなければならない問題があります。

星が星座を移るのに、なにか意味があり、特別な出来事が起きるのか?

答えはYESでもあり、NOでもあります。


ここで、ちょっと理性的になってください。

そしてあまりびっくりせずに、とりあえず一つの情報として受け止めてくださいね。


占星術を研究し、それをもって世の中のことを解読しようとしている人間なら、当然知っていると思うのですが、

阪神淡路大震災。
これは冥王星が星座を移動する日に起きました。

岩手・宮城内陸地震。
これも冥王星が星座を移動する日に起きました。

そして。
皆さん、気づいてらっしゃるでしょうか?

今回の東日本大震災。
天王星が星座を移動する前日に起きています。

ここでもう鳥肌立っている方もいらっしゃると思いますし、逆に「はあ? だからなんなの?」と思う人もいると思います。

ここでまず理解しておいてほしいのは、トランスサタニアン(=土星外天体)の性質と移動速度です。

移動速度。

天王星、海王星、冥王星などは地球から遠く離れた天体です。
占星術は地球を中心にしてみた宇宙の図ですから、遠く離れた天体は、当然移動する速度が遅く見えます(見えるだけです)。

実際にはすごいスピードで、太陽を中心に公転しているのですが、たとえば空を飛ぶ飛行機ですね、見ていると結構ゆっくり見えますよね?
でも、あれが自分の間近を通ったら、F1なんか比じゃない猛スピードで移動しているわけです。

こうしたトランスサタニアンは、とくに一つの星座を移動するのにも時間がかかる。

当然、その星座内で蓄積してきたものも大きいと思われます。

なぜ、そう言えるか?

すみませんあせる論文みたいですよね?
まあ、お付き合いください。

月は一つの星座を、たったの2日半程度で出ます。
その影響力は短期的です。

たとえば獅子座を月が移動している期間は、世の中全体がエゴイスティックな方向に傾きやすいと、理論的には考えられます。
獅子座はエゴが非常に強い星座だからです。
しかし、同時にだからこそ、自分の喜びとする創造的な活動にもめざましい力を発揮します。
スターを生みやすいのが獅子座です。

しかし、この影響力は月の場合は2日半しかない。
太陽なら30日程度。

水星や金星なども、地球から見ると太陽に付随して天宮を回っているように見えるので、年平均では30日程度で一つの星座を出ます。

火星になるともう少し長くなり、木星だと一つの星座を出るのに1年程度、土星だと2~3年はかかります。

こうした天体の、一つの星座の中で果たす役割は、それぞれの移動速度によって変わってきます。

たとえば木星は、一つの星座を一年程度で移動しますが、それはつまり12星座全体で言えば11~2年の周期を持つことになり、まさに一つの世代というのか、時代を表記するものとなります。
10年ひと昔なんて言葉がありますが、これはまさに木星の周期を表現するような言葉です。

とまあ、こんな感じで、天体とその天体が関わる星座との密度を感じてください。

月はその星座との関わりを短期で終わらせ、くるくる変え続けている。

では、もっとも遠い部類の冥王星は?

一つの星座に関わる密度も高く、時間も長い。

冥王星のようなものが星座の境界をまたぐというのは、一つの大きな地震のようなものなのです。

それまで抱えてきたものが、違った質の場所へ移るので、その拒絶反応や化学反応も大きい。

分かりやすいのが、水のエレメントから火のエレメントへの移動かな?

たとえば冥王星が蠍座から射手座に移ったのが、阪神淡路大震災の起きたまさにその日だったのですが、これは水から火への転換で、かなり大きな衝撃だったはずなのです。

エレメント的に相性がよいのは、火と風、地と水で、隣り合った星座はかならず火と地、地と風、風と水、水と火、火と地という親和性がない星座の繰り返しなのです。

つまりある天体が星座の境界線を渡るというのは、本来親和性のないものをつなぎ、新たな創造のプロセスに導くという機能があるはずなのです。

だから一般的に言っても、天体が星座を移動するときには、その星に関係した何か衝撃や大きな変化を伴ってしまうことが考えられます。

とくにトランスサタニアンは、かなりの時間蓄積があるため、次の星座へ持ち込む衝撃も大きい。


トランスサタニアンの性質。

これも考えてみると、土星までが人間の通常の現実世界を取り仕切っている星々です。
感情や家庭、愛やお金、活動的なエネルギーや技能、社会生活やその中で必要とされる寛大さと法、法に基づいた規律と制約。
こういったものが月から土星までの支配圏にあります。

天王星はその土星的な常識や規律に変革をもたらし、海王星は目で見える世界以外のスピリチュアルな領域を干渉させ、人の意識を広げようとし、冥王星は究極的な破壊と再生をもたらす機能があります。
つまり固まった安全な世界が、土星までの領域で、しかし、安全で堅実なだけでは発展性に乏しいために、人間の生活に常識を超えたものを持ち込むのが、トランスサタニアンということになります。

まして天王星には革命、トラブルという質があり、冥王星には地震、核、原子力などの質があります。

これらの星が星座の境界をまたぐとき、そして同時にある条件が整ったときには、世の中に非常に大きな変化や災害、地震、革命的な出来事などが連動して起きる可能性はあります。

可能性です。

いいですか?
ここ、大事です。

絶対に起きるというわけではない。

しかし、日本を襲った上記の三つの地震災害がいずれもトランスサタニアンの移動の、まさにその当日や前日の出来事だったというのは、これは普通に考えても無視して良い確率ではないと思います。

たとえば月に1回はあるよ、とか、半年に1回はあるよ、とか、それくらいの頻度で起きているのなら、無視して良い偶然の一致で済みますが、そうではない。

冥王星の星座の移動など、十何年かに一度起きるようなまれな出来事だからです。
ただ、一度と言っても、厳密にはその年回りに何度か、そういった現象が起きることがあります。

<2008年 占星術予測>という過去の記事を読んでみてください。
これは私が2007年の12月20日の段階で発表した記事ですが、この中に冥王星が2008年に星座の境界をまたぐ日が三度あるということを指摘しています。
なぜ三度なのかというと、天体は見た目上、星座の中を後退することがあるため、このときの冥王星は射手座と山羊座の境界線付近をうろうろしたわけですが、そのためこのときは三度、星座の境界に冥王星が接触するときが生じたわけです。

とはいえ、やはり十数年周期で訪れた年の中の三日だけ、このポイントはあった。

記事の中で私が指摘している、その3回の日付は

1月26日。
6月14日。
11月27日。

の三つです。
はたして6月14日、岩手・宮城内陸地震が発生しました。
ほかの日でも、かなり目立った地震は世界で発生しています。

この記事を書いた当時、私はまだ地震誘発天体と呼ぶべきものに気づいていませんでしたし、まだまだ未熟だったと思います。
今でもそうです。

しかし、こうしたトランスサタニアンの星座の移動には、すでに注目していました。
やはり、無意味ではなさそうです。

今ではより深い解読ができるようになっていますが、今回の東日本大震災のように、天王星のことまではあまり考えが回っていませんでした。
地震といえば、やはり冥王星だからです。

天王星は今年、3月12日の10時ごろに魚座から牡羊座へ移っています。
これはもう前日といっても、11日の14時46分に発生した今回の地震からは、24時間以内の中です。

天王星の移動で地震が起き得るのか?

これも命題です。

じつは天王星は昨年から牡羊座と魚座の境界線をうろうろしていて、この境界線に接触した日が二度あります。昨年の、

5月28日

8月14日

の二つです。
このうち5月28日のときには、ヴァヌアツでM7.2の地震が発生しています。

8月14日ごろには、マリアナ諸島付近でかなり顕著な群発地震が起きており、これは当日ではないですが、12日の20時54分ごろ(日本時間に換算してあります)、エクアドルでM7.1の地震が発生しています。
14日の天王星移動は、正午頃なので、時差にして39時間ほど。

こういった事実を考慮すると、天王星も一つの誘因として機能していそうだと考えられます。

これはたぶん、長く一つの星座にいた天体が、新しい環境(星座)に馴染むために起こすリアクションなのではないかという印象を、私は持っています。


あの、ここまで読まれてきた方。

とくにしっかり理解して読まれた方は、どっぷりこういった占星術情報に浸かっているかも知れませんが、あくまでもこれは占星術の理論上から考えられる推定で、科学的な根拠はありませんからね。
何度も繰り返します。


さて、4月4日に起きる海王星の星座移動。

これはどうなのか?
他の冥王星や天王星のように、やはり地震を誘発する可能性はあるのか?

それで、とにかく実証です。
過去のデータを当たってみます。

1998年
1月29日
8月23日
11月28日

これが過去、海王星が星座の境界線をまたいだときの日付です。
やはり三度、発生しています。

この年に発生した地震のデータは、私は詳しいものは持っていません。
しかし、日本で発生した地震では、9月3日に岩手県内陸北部地震M6.1というのがあり、これが震度5弱を記録しています。
しかし、当日からはかなり離れていて、星座移動に関わるものとは考えにくい。

世界のデータはないのですが、日本では8月20日15時40分、鳥島近海(M7.1、最大震度3)というものが発生していることが分かりました。
しかし、これは23日の正確な星座移動の時刻とは、60時間以上の差があり、ここまで含めて良いのか、疑問があります。

データ不足のために確言はできないのですが、海王星は少なくとも前回の移動で、日本に大きな地震をもたらしていないと言えそうです。

おそらくなのですが、海王星も地震と無関係ではないのですが、星座移動を起こすときに、地震を誘発しそうな他のアスペクトがあまりないと、大きな被害はないのではないか?
ということを、私は考えています。

これがつまり、「ある条件が整ったときには」という部分です。

トランスサタニアンの星座移動は、それなりの波及効果を持っていそうです。
その同時期に、地震誘発天体がハードアスペクトを多く持っていたら、それは「地震」として表現されやすい。

と、考えることができます。

こういったことは個人のホロスコープ解読でも同じことが言え、たとえば人生を変えるような大きな出来事が発生するには、条件があります。
それが符合したときに起きる。

しかし、これはあくまでも推定に過ぎず、現段階ではこの先の状況を観測してみるしかない、と考えています。
データが少なすぎるのです。

ですから、この記事を読んで、いたずらに恐れを抱かないようにしてください。


じつはすでにUPしている4月の★のグラフですが、この算出値には海王星の移動に関する数値は含まれていません。
グラフの数値は、すべてアスペクトで出しているからです。

天体の移動は、アスペクトではない。

けれど、グラフを見て頂いたら分かるように、4日ごろというのは比較的高い盛り上がりを持っています。
しかも、3~4日ごろが新月。

新月というのが一つのトリガーとして機能しやすいことを考えると、私は多少、高めの地震発信があってもおかしくないと考えています。
5日の方が数値が高いのに、注意すべきところで4日前後という表現をとっているのは、この海王星移動と新月の問題があるからです。

天王星の時のことを考えると、M7程度のものが発生してもおかしくはないように思えます。

この規模を考えると、日本の場合、今回の余震を警戒すべきということにもつながるでしょう。

ただ、いくつかのものに分散されれば、それが一番良い。

それはこれまで述べてきたのと同じ結論です。

それに全体的な印象を述べると、以下のようなものもあります。

ここ数日、火星と天王星の影響が強化されます。

それもこの期間に重なっているのが、やや心配されるところ。
なれど、同時に日本を加護する星の配置もあります。

この際どいバランスに見えてくるもの。

私はこの際どい状況も、日本はきっと乗り越えていくのだと考えています。

数値的には4月のそれは、3月のそれに比べると、かなり下がっています。

同じような大破壊が起きるわけがない。

と、推定できます。

余震の大きなものは来ると言われています。

これは学者もそう考え、危険はあると述べています。

だから、私たちはその前提で、ただ心構えをしていけばよいのだと思います。


さて、この海王星の遷座。

私はもう一つ、意味を感じています。

超長くなったので、これは一般公開で書きます。

そこには希望も。