持って歩くと荷物になるので、妻に本を自宅に持って帰ってくれるよう委託し、自分は出かけて行きました。
「未来仏ミロクの指は何をさしているか」五島勉・著 青萠堂

私は中学時代に、五島さんのお書きになった「ノストラダムスの大予言」に出会い、大変な衝撃を受けました。
処女作の創作動機にもつながったほどです。
かのノストラダムスの「1999年7の月 恐怖の大王が降ってくる」という予言は、的中しなかったかのように思われていますが、現実的には2001年の9.11テロという形で、時をたった二年ずらしただけで現実化しました。
もちろんこれは解釈の問題にもなってくるのですが、世紀の変わり目に関わる年は印象的にも1999年、2000年、そして2001年といえるでしょう。
五島さんは以前の著書にもお書きになっていますが、この「ミロク」の本の中で、ノストラダムスの問題の予言をほとんど完璧に解ききっていたエリカ・チータムという研究者が英国におり(普通の主婦で研究者として有名ではなかった)、彼女は「ニューヨークを襲う空からのテロ、それが2000年の7月に起きる」と解読していたという事実を紹介されています。
7の月というのは、解読の仕方によっては9月とも解釈可能で、これはずっと以前から7の月とは9月ではないかという説も有力だったのです。
実際にはエリカ・チータムの解読には一年のずれがあったのですが、これも世紀の変わり目に関わる年という見方なら、ほとんどズバリ的中したも同じです。
「恐怖の大王」を彼女は、「テロの大王」というニュアンスで解釈していたからです。
そして大王が降った後、「アンゴルモアの大王が蘇る」というフレーズも、現在の中国の台頭ぶりをはっきりと示していて不気味です。
実際、ノストラダムスが生きていた時代と現代の間に横たわる時間を考えると、たった二年程度の誤差など、十分に許容範囲といえるでしょう。
たった二年の誤差であのテロを予言していたのなら、これはもう神業としか言えません。
やはりノストラダムスが常人でなかった証。
五島さんはこのノストラダムスの予言研究で知られた方ですが、東洋のさまざまな予言・予知に関する著書もたくさん出されています。
この「ミロク」に関する著書は、これまでの最終結論とも言えるものなのかも知れません。
興味深く拝読しました。
私が少年時代から活躍されてこられた五島さん。
すでにご高齢。
いまだに人類や日本の未来を憂い、希望を見出すための予言研究を行われている。
この方の本がなかったら、たぶん今の日本とは違った日本になっているはず。
非常に客観的でシビアな見方をすると、「破滅ブーム」に乗っかったカルト教団の出現をどこかで助長した面もあるでしょうし、世の若者たちの心のどこかに、「この世はどうにもならない」というような悲観を植え付けてしまった面もあるかも知れません。
しかし、「そんなものは知らない」と顔を背けても、地球の温暖化がなくなわるわけでもないし、戦争が消えるわけでもない。
五島さんの著書は、私たち今の日本人が平和ぼけの中で、「何も考えずに過ごすこと」の危険を常に訴えかけてくれました。
「このままではいけない」
今では誰でもそう考えている。
五島さんは高度成長で日本が浮かれている頃から、それを叫んでこられた。
そんな五島さんの「ミロク」に関する解釈。
非常に希望を満ちあふれた結論です。
ネタ晴らしはしたくないので、興味のある方は手に取られてみることをお勧めします。
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