なぜ悲惨な事件が起きるのか・1 |  ZEPHYR

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

大阪で起きた二児放置死事件。

何ともやりきれない事件ですね。

放置死させた母親への非難はもちろん、対応しきれなかった児童相談所にも批判があるようですが、こういうことがあると、個人的に思うのは、

「この子たちはなんでこの母親の元に生まれたんだろう?」

という素朴な疑問です。

生まれ変わりの研究によると、人は生まれてくるときに環境や親を選んでいる。

ごく常識的な考え方だと、「こんな親の元にたまたま生まれ落ちて、かわいそうだったね」という理屈で終わってしまうのですが、真実はそうではない。

この子たちもきっと、S容疑者という母親を選んでいたはず。

なぜ?

こうなるのが分かっていた可能性もあります。

なぜなら生まれ変わりの研究報告の中には、
「この夫婦は今は仲が良いけれど、いずれ離婚するのが分かっていた。今回は片親で育てられる経験がしたかったので、あえてその母親の元に宿った」
というような証言もあります。

しかし、それでも。

あえて殺されるような環境を選択する理由が、普通、人の考え中であるとは、なかなか思えませんし、じつを言うと思いたくもないビックリマーク

でも、考えてしまうのは、私が人の運命について正面から向き合う仕事をしているから。

今日の記事は、場合によっては厳しいご批判も受ける覚悟で書きます。



個人的にはその子たちのそのような死は最初から決まっていたわけではなかった、と思いたい。
子供たちは母親に愛され、健やかに成長できる可能性も、生まれた時点ではあったのだ、と思いたい。

そうでないと切なすぎる……。

「人が計画を持って生まれてくるのなら、なんで人を殺したり、殺されたりすることがあるの?」

わりと最近、ある人に問いかけられたことがあります。

この問題に関して、私は2008年8月6日の過去記事、<何に意味を見出し、自分をいかに存在させるのか>を書いています。

当時としては、限界ぎりぎりの結論だったと思います。

同じような主旨の記事を、また同じ8月に書くことに、不思議な思いがします。

今はもう少しだけ、考えを進めることができそうです。

生まれてくる人の魂の計画の中に、「人を殺すこと」は含まれていません。

つまり逆に言うと、「人に殺されること」も計画の中にはないことになります。

ただ生まれてすぐ亡くなるような子供(過去記事でも触れていますが)には、特別な意味や役割があるようです。
それは親との間の約束(魂の)が裏側にあり、自分の命をもってしか示すことのできないものが、この世にあるからです。
それが最大級の悲しみだとしても。

しかし、これは「殺されること」ではありません。

「殺すこと」も「殺されること」も計画の中には、基本的に存在しない。
注・まだ報告の中にない例外中の例外というべき事例が存在する可能性はありますが。

なら、大阪の放置死の二児も、このような形で「死に追いやられること」が計画にあったとは、私は思いません。

ただ、きっとその子らのホロスコープ・チャートには、不安定な母親の存在やトランスサタニアンがハードアスペクトで関わるような家庭環境が示されていたに違いと思えます。

その厳しい環境の中で、この子たちは自分を鍛え、成長することが計画だったはず。

けれど、運命の荒波には超えられないものもある。

まだ親の力がなければ、食べることもままならない子供に、なにができるでしょう?

たとえば、か弱い女性が男の暴力に敵うでしょうか?

ごく普通の市民が、刃物や銃を持った凶暴な人間に、どのように対向できるでしょうか?

秋葉原事件のような現場に居合わせてしまい、不幸にもお亡くなりになったかた。

たぶん、チャート上は命に関わるようなハードアスペクトがあってもおかしくはないのですが、それは決してその人の決めた計画でもなければ、その人自身の責任でもありません。

決して。

ただ、ハードアスペクトの被害を受けそうな人と、これまでの人生の中でハードアスペクトによってスイングバイできなかった人が、不幸にも出会ってしまっただけ。


このような事件が起きてしまう背景には何があるのでしょう?

まず第一には、事件を引き起こす個人に原因はあります。

ここ数日、スイングバイについて書いてきましたが、出生図のなかにあるハードアスペクトに悪い意味で振り回された行動をとり続けていれば、人間関係も生活も、当然悪化します。

その年、その月、その時々で巡ってくるハードアスペクトもあります。
問題がいろいろと起きてきます。

人生はもともと自分で計画しているはずですから、それらはクリアできるはずだったのです。

ところが、<スイングバイ理論・5>で書いたように、

過去、問題の星とどう関わってきたか、その自分自身の蓄積が次に来るその星のハードアスペクトに反射される、反映される。

ということがあります。

たとえば海王星ハードを出生図の中に強く持ち、その後の人生でも海王星にハードが生じるたびに、それを悪く使い続ければ、どうなるか?

自分で何も決められない・他人の影響を強く受ける(海王星)→主体性のない人生→周囲に悪い友人が増えれば、さらにそれに影響される(海王星)→遊び回り、何事も続かない(海王星)→学業も中途半端で、やめてしまう(海王星)→堅い職業に就けない→水商売(海王星)→風俗(海王星)→恋愛も持続しにくい(海王星)→子供ができて結婚するが離婚(海王星)→子育ても持続的にがんばれず、遊興に引きつけられる(海王星)→子供をほったらかし→?????

もういい加減やめておきます。

その子供との関係が良くなるわけはないし、こういった海王星とのハードを蓄積させ続けた結果、子供を車の中に放置してパチンコをして、熱中症で死なせたり、ということが起きてくると考えられます。

私は大阪の二児は、きっとその愛らしさで母親を愛に目覚めさせ、献身(海王星)という形で子供たちを愛して、正道に立ち戻らせるために生まれてきたのではないか、と思っています。

でも、その星のダークサイドの影響に染まり続けていたら、その星の影響力は斜面を転がり落ちる雪の玉がどんどん大きなものにふくれあがっていくように、やがて個人の力では押しとどめることができなくなります。

本人にも制御できなくなってしまう。

本来の人生の計画では、子供を殺してしまうはずなどなかったのに、そのようなベクトルが修正も利かないほど強くなってくる。

それでも、たぶん親や周囲の中には、その人を軌道修正させようとする、何らかの力も働いていたはずなのです。

けれど、それをキャッチできなければおしまいです。

拒絶してしまえば。

こうして今回のような事件が起き、秋葉原のような事件が起きる。

事件を引き起こす側の人間は、過去、スイングバイを失敗させ続けてきた、と考えられます。

そのためある星のダークサイドの力を蓄積させ続け、自分でもコントロールができなくなってしまう。
1回や2回なら、なんてことはありませんが、冥王星のような、恨み、妬み、復讐心の星を毎回、ダークサイドに使っていれば、その星のハードアスペクトが生じたときに、凶悪犯罪さえも引き起こす誘因となり得ます。

これは事件を引き起こす個人の問題。

そして、今はもう一つ指摘できることがありそうです。

明日に続きます。

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