ものすごく結婚したがる女性 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

「そんなに待てません」

「もうすぐにも結婚したいんです」

「結婚できないんだったら、もうその彼とは別れて他を探します」


………A=´、`=)ゞ


鑑定を続けていると、ある種のパターンの女性に遭遇することがあります。

今回取り上げるのは、土星の強化された女性です。

やはり、さまざまな星の中で、もっとも扱いにくいものの一つが土星です。
代表的な、いわゆる凶星であり(この単純な分類は厳密には正しくないのですが、わかりやすいので)、逆境や試練の星、物事を遅延させたり、冷めさせる効果を持つ星。

しかし、物事にきちんとしたきまりや「形」を与えるのも、この土星です。

土星なくして、この世はバラバラにほどけてしまいます。

リズ・グリーンの「サターン 土星の心理占星学」(鏡リュウジ訳)は、土星についての理解を深め、示唆を与えてくれるものですが、しかし、現実に生きている多くの人が、この土星とのアスペクトで苦労や試練を受けているのもまた事実。

上記の言葉は、この土星の影響が出生チャートの中にものすごく強く出ている女性の言葉でした。

彼女だけに留まらず、私はこういったタイプの女性に、これまでも何度も遭遇したことがあります。


とくに太陽と土星が強い関係を持つ女性は、晩婚になりやすいと言われるのですが、現実にはこれに反撥するように、「早く結婚したがる」土星強化の女性がいます。

そして、本人の希望通り結婚し、やはり離婚という結末になっていることが多い。

冒頭の三つの言葉を読まれて、皆さんはどのようにお感じになるでしょうか?



そうなのです。

彼女が求めているのは「結婚」という「形」で、相手そのものではないのです。

形を求めているので、極端な話、自分の望む形を与えてくれるのなら、彼でなくとも良い。


つまり本質的には、その彼を愛してなどいないことにもなってきます。

形を求める気持ちが非常に強いので、その結果を性急に求める。

そこには彼の関係、心の充実、思いやり、情、といった部分は置き去りにされています。


それ抜きにして、幸せが得られるでしょうか?

一時的な幸福感はあるかも知れませんが、相手に対する心がろくに詰まっていないのに、その関係がよい形で持続するはずもありません。


土星が強化された女性。

結果的に「孤独」という土星の一面に支配されてしまう可能性もあります。

経験と学びの中で、そのことに気づけた人は幸いです。

きっと土星強化型でも、幸せになれる。

誰だって幸せになれる。


そんなチャートでさえ、本人が選択した人生、ブループリントの反映されたもの。

魂の計画は複雑で、すべてを見通すことなどできません。

転生を繰り返す魂の航路の、重要なファクターの一つに違いないのですが。

それでも私は願います。

どうか分かってほしい。

気づいてほしい。

どうすれば幸せになれるのかを。


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