にゃおんさん、azukiさんの鑑定 |  ZEPHYR

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 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

プレゼント鑑定のいよいよ最後。

にゃおんさんとazukiさん。

過去の数多くの鑑定。
そして今回の集中鑑定。
これを通じてようやく見えてきたものがあります。

これについてはまた稿をあらためて書きます。

今日はお二人の鑑定を先に進めます。

最後になって、首を長くして待っておられたとも思いますしね(笑)。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

にゃおんさんの鑑定。
天中殺=空亡・子丑→次回2020、21年。

ご自身で応募メールに書いておられるとおり、天中殺に関して

「なんとなく自分に当てはまらない事が多く」
「『月柱に空亡があるから 本に書いてある通りにならない。』と人に言われた」

仰るとおりです。
にゃおんさんは丑の月に生まれています。
四柱に空亡があるとそれはそれで問題が生じることもあるのですが、この生月にある空亡は解消されています。他の柱にある干支との関係で。
ですから、それ自体には問題ありません。

しかし、丑の空亡は生涯、年運などに巡ってきても影響は受けません。

にゃおんさんの四柱は複雑で、

運気が強く
官星が多く
印星がない

といった特徴を持ちます。
基本的に考えると、多すぎる官星が年運に巡ってくるのは良くなく、官を強める財もあまり喜ばしくない。
無難な運気は食神や印綬くらいか……。

後はどのようなものが巡ってきても、良い部分もあれば悪い部分もあるという状態です。

そうして過去を振り返ると、たしかにこの考えでほぼ正解のようです。
チャート上の星の動きとも、だいたい一致しているように思えます。

そうして過去の空亡、
2008、09年を振り返ると、08年の子の空亡は機能しているのですが、巡ってきていたのは偏官。
これが空亡によって解消されるのは、喜ばしいはず。
09年には正官が巡ってくるのも、大運との関係はよいのですが、官星の多いにゃおんさんには微妙です


チャートを確認すると、06、07年くらいのほうがハードアスペクトが強く、運気的には悪く思えます。
もっともこっちの方が地味な感じで、08、09のほうが派手な出方はしたかも知れません。

08、09年の空亡時には、進行天王星が出生の火星にオポジションというハードアスペクトで、けっこう問題です。
事故運も強いですし、友人関係や異性関係で悩まされることも考えられます。
基本、トラブルが起きやすいはず。

08年の空亡が機能していれば、08年はもう少し穏やかな運気でよいはず。
これは年運と大運の関係で、空亡が解消されてしまったがためのトラブル運だったのかも知れません。
ただ、この年回りもハードアスペクトだけではなく、進行アセンダントのグランドトラインがあったり、困った事態でも助けが入るようになっています。

大運との関係で空亡がどのように変化するか、これはまだ研究課題として残されているものの一つです。

その前の96、97年の空亡。
比較的安定したチャートになっています。
96の偏財は空亡によって無効化され、かえって好都合。
97の正財はもともと丑の空亡が消えているので生きていますが、一応、吉星。
ただ、官星を強めるので、この年あたりから98、99年の官星のほうが運気的には危険。

実際、チャートもそうなっている。
進行冥王星が出生太陽とスクエア。
場合によっては、非常に強いダメージを受ける可能性も。
健康面でとくに気になります。

さて、そうした理解をふまえた上で、2020、21年を見てみると、
20年偏印は大運との関係で子の空亡が解消され、凶星の偏印が生きた状態になっていると考えられます。
21年印綬。本来は吉星ですが、どうも大運なども含めて、強い運気をさらに強めすぎる傾向があるようです。
チャート上は進行木星・天王星が出生の月にオポジションのハード。
進行火星は出生の金星にはオポジションのハード。

対人関係や、友人関係で問題が生じそう。
身内に何かあるかも知れません。
株や投資はこの時期やめておいた方がよい。
世間の表面に出ないところでの問題が生じる。
健康面、ちょっと注意。

といった運気です。
あまり良い運気ではないのですが、これは空亡のせいではなく、空亡が解消された状態でのバランスが欠けているためです。
とはいえ、このときやはりバックアップしてくれるソフトアスペクトもあるので、あまり気に病まないでください。
むしろ健康面とか家族のこととか、当たり前のことに気を遣ってください。

21年の方がやはり印綬なので良いはずで、チャート上もハードアスペクトがゆるみます。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

azukiさんの鑑定。
天中殺=空亡・戌亥→次回・2018、19年。

azukiさんの四柱は、印星が多く、自身の運気が強化されすぎています。
あきらかにバランスを欠いた四柱で、印星を強化する官星は、自身の運気を抑える効果もあるので、吉凶両面。
これだと印星自体を抑える財星。
自身の運気を抜く、食神、傷官のほうが良い運勢かも知れません。

過去のチャートを確認してみると、
前回の空亡、2008、09年には、進行のアセンダント、進行のMCなどが出生の土星とハードアスペクトを取っており、社会生活、仕事、またプライベートでも制限やストレスが多かったように思われます。

ただ、進行の太陽は出生の水星とセクスタイル(ソフトアスペクト)など、知的成長や拡大を示すものもあり、一概に悪い運気だったとは言えないようです。
とくに2005、6、7年頃に、進行の水星が出生の月や進行MCに対して合やトラインを作るようになっていて、なんとなくですが、外的には制限がある中で、内面的には成長できるというようなアスペクトに見受けられます。

空亡はazukiさんの場合、基本的には働いていると考えられますが、働いているときがかならず悪いときではなく、良い作用も持っていることが、比較的多いように思われます。

その前、1994、95年の空亡。
このとき進行の冥王星が出生の天王星に合になるだけならまだしも、トランジットの天王星がそこへ関与して、進行太陽にも影響を与えたので、トラブルが多かったかも知れません。
ところが!
なぜか、進行の水星が出生の太陽に合になるというアスペクトもあって、しかも同時に出生冥王星にオポジション=ハードという複雑な様相で、コミュニケーションの問題、経済上の問題、財産の問題、身内に起きる不幸など、いくつか考えられることはありますが、

なぜでしょう?

Azukiさんの空亡時には、なぜか水星が関与して、太陽との合だけなら良いし、太陽へのアスペクトは非常に意味が強いので、なんらかの知的な成長や拡大を常にもたらしているような印象を受けます。

そういったことをふまえ、未来を見てみると。
18、19年の空亡時、今度は進行の金星が出生太陽に合になっています。
これはいいんですが、同時に出生の冥王星にハードになります。
愛情問題や財の問題に注意です。
良いことばかりとはやはり行かない。

でも、進行の水星はこの二年間、進行の海王星とトラインを形成し、スピリチュアルな方面や人の癒し、人に尽くすことなどの方面で力を発揮しそうです。
海王星は12ハウスを運行中なので、よけいにそういった意味が強いのです。

やっぱり水星がこのとき、活躍するようになっている。
不思議な感じを受けます。

Azukiさんのチャートは、もともと太陽と冥王星のきついオポジションなどがあり、なかなか厳しい激烈なものを秘めた運気です。
これは基本的に生涯ついて回ってくるのですが、そういった中でしかできない学びがあり、そのことによって本当の英知とか、大切な知識といったものを学んでいけるように計画されたチャートではないかと思われます。

空亡はその成長に、なにか一役買っていて、かならずしも悪者ではないようです。



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