<霊障を疑う前に・2>
の続編です。
さてOさんとその娘さんのホロスコープ・チャートから、なにが分かってきたのでしょうか?
娘さんの不登校の原因は?
霊能力のある人の言うように先祖供養とか、そんな問題なのでしょうか?
太陽と土星のハードアスペクトは、Oさんと娘さんの両方が持っています。
そしてこれは家族や親戚の重い病気といった形で出ていたことが判明しました。
しかし、土星は現実的な星。
トランスサタニアンと結びつかないと、なかなか霊的なものと断定はできません。
すると親子の間に、また共通する星が発見されました。
Oさん 進行・海王星と出生・金星のスクエア。
娘さん 進行・太陽の出生・海王星への合。
海王星。
これは霊的な星です。
人の潜在意識や集合無意識。
これらも海王星の領域だと、私は考えています。
なるほど。
もしかするとこれが原因か?
確かに海王星は、いじめにも関わりやすい星。
娘さんが不登校になっていったきっかけもいじめです。
Oさんのチャートでは、進行・海王星の上にさらにトランジットの冥王星が合となり、二つで金星をスクエアで損なっています。
金星がOさんのチャートでは「子供」であることは、ほぼ間違いないところ。
冥王星まで参加しているのであれば、霊的な作用も疑えなくはない。
が。
これがもし原因だとすると……。
納得のいかない部分もあります。
当事者である娘さんのチャートは、若干、様相が異なるのです。
たしかにいじめ発生時には、進行・太陽と海王星の合は強かった。
けれど、それも太陽との合のピークを過ぎてから起きている。
すでに力は衰え、今後は消滅に向かいます。
もう症状としても改善に向かっていてもおかしくないし……。
そう、海王星の霊的な作用だとしたら、もう少し早めに出来事や症状が出ていてもおかしくない。
たしかにいじめなどは海王星の影響が否定できないけれど、むしろ海王星とのアスペクトの最後の余波だったように思われる。
今もなお、不登校の傾向が強いことを考えると、真の理由は別にあるのではないか?
そうしてつぶさにチェックすると見つけました。
進行の天王星がの出生の月に対してスクエア。
おそらくいじめが始まった頃、進行の月がさらにこれに関与し、Tスクエアを作っていたと思われます。
出生の月は12ハウスのカプス上にあり、陰湿な同性の敵対者、いじめなどを表示しています。
それと天王星がスクエアになる。
たぶん、これが真の原因です。
娘さんのチャートでは、月は8ハウスの支配星で、先祖とかともつながりがあります。
天王星も霊的な磁気などを表示することがあります。
なるほど。
これなら、霊的な障りということも言えなくはない。
トランジット冥王星のハードアスペクトも、ほかで発見されました。
やっぱり、霊障なの?
そこで私も、脱線するところでした。
はたと基本的なことを見落としていたことに気づきました。
そもそも出生チャートは、どうなの?
という問題です。
霊障を受けるような運勢なのか。
人生の設計図たるホロスコープの中で、霊障を受けるような運勢で生まれついているのか?
という点を、そもそも考えていなかったのです

この点について、12ハウスの月、8ハウスの状況、また霊的な作用をしそうなトランスサタニアンも精査したところ、ソフトアスペクトが目立ち、この子にとって厳しい出方をするものではないと判断できました。
とすると、霊障のような根本的な問題というよりも、もっとリアルな出方ではないかと疑えます。
そうして先のアスペクト、全体像を見直して行くと……
土星と太陽のスクエアは、家庭内に問題が多く(病気など)、それ以外にも苦難期であること。
土星と海王星と太陽の合は、自身と生活の不安定さを示し(気持ちが定まらないなど)。
月と天王星のスクエアは、いじめの具体的な表示で、この子にとってはまったく思いがけないトラブル(天王星)だった。
というような解釈で良いと思われます。
とすれば。
さあ、ここからが具体的な解決策です。
続く。
次回、最終結論が。
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