探求者の思うこと |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

ここのところ、星の力をまざまざと見せつけられる鑑定を何度か経験しました。

以前にも書いたことがあるのですが、12ハウスに太陽や月が入っている方。
両親のどちらかを何らかの形で失っているケースがよく見られます。
離婚、失踪、他界など。

非常に顕著に目につく12ハウスの太陽と土星の合といったチャートだったので質問してみると、
「高2のときに父は亡くなりました」
そういう答えが返ってくると、納得する気持ちもあるのですが、チャートの正確さに慄然とするほうが強いです。

人の生き死にの問題になってくると、どうしても解読もヘヴィーになってきます。
簡単にそれを認める気持ちになれないというか。
でも、そうなんですよね。

ホロスコープ・チャートが自分が生まれてくる前に立てた人生の設計図、ブループリントであるというのが、私の基本的なスタンスですが、それにしてもこんなことも計画されているのかな、と疑問を感じることもあります。

上記の方の場合、当人がお父さんが早くに亡くなる計画を立てておられるのではなく、当然、死期を計画していたのはお父さん本人で、当人はその計画に合致したブループリントを作成していたに過ぎません。
それにしても生まれる前に立てた計画があり、生まれてみるとそれが星々の図面の中に浮き彫りになっているなんて、いったい宇宙はどうなっているんだろう?

謎です?

セッションの時にもちょっとお話ししたのですが、インド哲学や仏教思想の中には、ブラフマーとアートマンは一体のものである、梵我一如という考えがあります。

宇宙と個である人間は一体のものという考え方ですね。

ここに占星術の法則の根拠となるもの、根幹がありそうな気がします。
宇宙と人は表裏一体。
宇宙の一部が人間。
人間の中にもまた宇宙全部がおさめられている。
たった一個の小さな細胞にも、すべての情報がつまっているように。

占星術師としての探求は、そのまま人と宇宙の探求でもあります。
楽しい旅路ではありますが。
きっと生きている間に、謎など解明されない。

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