内惑星が関与したとき、トランスサタニアンは? |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

昨日のこと。
大学の後、ミステリー・イベントで一緒に仕事をしてきている会社を訪ねました。
昨年中に脱稿したイベント用新原作の校正作業についてミーティングするためなのですが……。
「zephyrさん、誰もわからないんです」
「え?」
「犯人が誰もわからないんです。ミステリーをよく読むといっている友人を含めて5人に読ませたんですが、誰もわからないんです」

そんな馬鹿な。
今回、私はミステリーとしての難易度はあえて落とし、作中ヒントもかなり露骨に出している。
その分、解く楽しみがあるように工夫を凝らした。ファンやマニアをがっかりさせすぎないように、ひとひねりもした。
だけど、それがわからないなんて。
ありえん。
だって、あんなに…(ピ―――――――)…も書いているし、こんなところでは…(ピ―――――――)…と露骨そのものじゃないかっ!

なぜ、こうなってしまったのか……?
ディスカッションしているうちに、話の全体構造の中に非常に大きな目くらましがあることを思い出しました。
着想を得たときには、その効果も十分に理解していたのですが、作者の意図よりもその効果が大きかったようです。
でも。
やはり、マニアは気づくと思うのですよね。
気づかないはずはないし、すぐ解いちゃう。
だから、こんなのかんたん♪ っていう人、いると思う。けっこう。

まあ、ミステリーってそういう危ういガラスの城みたいなところあります。もともと。

「あんまり正解率が下がるのも困るんですけど」というクライアントからの声も来ているらしい。
じゃ、かなりきわどいヒント出すしかない。
出しちゃえば?
みたいな話をしてきました。

そろそろクライアントの方からも告示があるかも。
そうしたら、このブログでもどこで行われるイベントなのか、発表いたしますね。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

もにょもにょさんから、さらにご質問があったので、お答えしたいと思います。
とくに支障はないですし。

今年形成される土星・天王星・冥王星のTスクエア。
これに木星も参加する時期がある。
そうすると効果はどう変わるのか?

これはじつは非常に難しい質問で、いくつも考えられることがあり、マンディーンの解読者の多くを悩ませている類のものだと思います。
というのは、星のアスペクトというのは二個、ないし三個程度なら解読も比較的シンプルなのですが、それ以上になってくるとどの星とどの星の組み合わせが突出するか、はっきり見定めるのは困難になってくるからです(とくに合で複数が密集する場合)。
また凶角の中に木星が関与すると、木星の幸運・加護の効果で凶意が和らぐ、と解読している人もいます。私もこれはあるだろうと考えています。

ただ、こういったときにかならず基本に立ち返ってもらいたいのは、遠い惑星の方が深遠な影響力を持ち、内惑星になればなるほど効果が日常的になってくるということです。
水星、金星、火星といったものは、私たちの日常であり、身の回りに存在している知識や通信であったり、愛やお金であったり、技能や暴力であったりするわけですが、トランスサタニアンのような星のアスペクトは世代的潜在的な影響という側面を持ち、お気軽に扱えません。

土星・天王星のハードアスペクトは一昨年から今年にかけて支配的に働くアスペクトですが、これを日常的に変換しているのが、木星よりも内側の星だと言えるはずです。
ということは、土星・天王星・冥王星のTスクエアがカーディナルサインで結ばれ、そこに木星が参加するということは、木星がその受け手になる可能性も考えておかねばなりません。
国際的な関係、国際的な企業、社会の大きなシステム、宗教、大学、法律といった部分で、Tスクエアの根底的な改変が一時的に噴出する可能性も考えておかねばなりません。

木星だけではなく、火星がさらに参加する時期があるので、私はこの時期がもっとも危険だろうと考えています。火星の特質である暴力的な側面が受け手になってしまう可能性もあるので。
その時期には、私たちは自分をよくコントロールしなければ、日常を破壊するような力の受け手になってしまう危険もあります。

もっとも星の力関係のバランスは、入っているサインとの相性もあり、その時々で精査しなければなりません。
力がトランスサタニアンの方へリバースする可能性もあります。
そのへんは私も、今年の出来事をじっくり観測することで理解を深めてゆきたいと思っている部分です。

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