アスペクト解釈の奥深さ |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

ガチの禁酒は、昨日でやめにしたzephyrです。
このひと月ちょっとで、とりあえず体重は目標値になりましたし、ウエストも考えていたレベルに絞れました(前のパンツが楽にはける~♪)。
それに毎日飲んでしまうという習慣は、これで断ち切れたと思います。
今後は適度に楽しんでいこうかと。
それに海王星(酒を含む)とのハードアスペクトがある現在、強制的にこれを排除すると、日常のほかの部分で海王星的なものがパワーアップしてしまう危険もあります。
それもあまり嬉しくないことです。

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最近、占星術鑑定をしていて難しさを感じることが一つあります。
それは星のアスペクトが、「性格」としてその人に出ているか、「コンディション」として出ているか、という問題です。
たとえば太陽と天王星が合だったとしましょう。
これは普通、強い自主独立の性格を与えるはずです。場合によっては「変人」的になる場合もあります。
ところが、そのような性格的特徴があまり見られない場合もあるのです。
では、そのようなケースでは星はどのようにこの人に働きかけているかというと、天王星的な突然の変化やアクシデント、人との別離の多い人生として表出していることがあります。
また天王星的な職業や才能、航空機のパイロットであったり、占星術師であったり、天文学者であったりという形になっていることもあります。

とくに太陽や月に関与するアスペクトは、かならずその人の人生に大きな影響を与えますが、「性格」となっている場合もあれば、具体的な出来事、物事となっている場合もあるということなのです。
その人のケースで、どのような出方をしているか、相談者とディスカッションしながら見極めていかねばなりません。
これは結構、重要な作業なのです。
でないと、星の作用を見誤ってしまうこともあるからです。

「占星術は当てものではない」というのも、こういったことによります。
出生時間が判明していれば、これは考える大きな手がかりになりますが、たとえば「この男性との相性を見てほしい」というようなケースでは、自分はともかく相手の男性の出生時間までは情報として事前入手できていないケースがほとんどです。
(当たり前ですよね~。誕生日は普通に聞けますが、「生まれた時間は何時?」なんていうのは、日常会話じゃありませんから。問われたほうも、「何の目的? どういう意味?」みたいな感じになっちゃいます)
そのような場合、出生時間を抜きにしたホロスコープで鑑定を行うわけですが、このときに当然、相手の男性の性格もチャートから読み取っていかねばなりません。
星の出方がどういう形を取っているか、ここでディスカッションが必要なのです。

太陽や月の入っている星座の影響というのは、性格や気質にほとんどのケースで反映されています。
たとえば蠍座、獅子座、牡牛座、水瓶座などといった不動宮に太陽や月が入っていれば、まず「頑固」というのは言えます。指摘しても、外れることはほとんどない。
だいたいのケースでは納得されています(誕生時間がその人の外面に非常に穏やかなものを与えていれば、外からは見えない場合もありますが)。
問題は、アスペクトの方なのですね。

太陽や月に対して取っているアスペクト。
これがどのように出ているかを読み取るのが、占星術師の重要な仕事なのです。
月に天王星がハードアスペクトであれば、精神緊張の激しさや反抗精神の強さとして出ているかも知れませんし、家族関係の問題、たとえば両親の離婚などで出ているケースもあります。

しかし、面白いのはやはりこうしたアスペクトが、その人の人生の中で何の働きもしていないというのは、やはりほとんどの場合ないということなのです。
かならずどういう形でか、出ている。

ここが神秘的なところです。
アスペクトには、とくに占星術の世界の奥深さを感じるこの頃です。

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