天秤座的ないきがい |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

天秤座は調和の星座と、よく言われます。
この「調和」とはどこから来ているのでしょうか?
そして、そんな天秤座の「生きているはりあい」「生きていて良かったと思うこと」とはなんでしょうか。

天秤座は男性星座です。
そしてエレメントは風。
カーディナル・サイン(活動宮)。
となっています。

男性星座で活動宮、そして知的な要素の強い風のエレメントの組み合わせとなると、どのようなことが起きてくるでしょうか。
単純に考えて、外交的な星座ということは言えるでしょう。
風のエレメントは、人との交わりに関わっています。なぜかというと知的発展は、すなわち人との交流そのものだからです。書物の中に知識を求めることも可能性ですが、全体的な精神発育には人とのコミュニケーションは欠かせません。
双子座は知的な拡大を行う星座でしたが、この星座にはそもそもコミュニケーションという意味があります。

天秤座ではそのコミュニケーションの対象はどこに求められるのでしょう。
支配星は金星です。
そうなのです。愛情をコミュニケーションする、配偶者なのです。

天秤座の定位置である7ハウスは、結婚や配偶者に関する情報が埋蔵された部屋です。
この7ハウスというのは、いうまでもなくチャート上は1ハウスの正面、反対側の部屋です。
1ハウスが「自分」なのですが、対向する7ハウスは「相手」、つまり「私とあなた」の関係なのです。

天秤座は基本、対人関係の部屋なのですが、その「対人関係」の最たるものが配偶者です。
当然ですね。結婚すれば、生涯とは限りませんが、他の人にはない親密さで、顔をつきあわせなければならないわけですから。

本来、1と7は対向しているわけですから、オポジション、180度の関係になります。
これはハードアスペクトです。
しかし、結婚してうまくいく夫婦の中にも、意外にこの対向関係を持っている方は多いのです。
太陽同士、月同士、金星同士など。
これは同性だと反撥につながりやすいのですが、異性の場合は互いをもっとも意識し、相手の中に自分にない魅力を見いだしていくからです。
この対向関係で重要になってくるのが、バランスです。
そして、調和です。
そういったものがそこにないと、成り立たないのがこの関係。

しかし、元々夫婦というのは1ハウス対7ハウスの関係で象徴されているので、夫婦とは対立しあっているものが調和する関係なのだというのが、自然法則的にあるわけなのです。

すると、この調和の質を与えられた天秤座はどうなるのか?
これは夫婦に限らず、自分の回りの対人関係全般において、
「争いを好まず」
「八方美人で」
「穏やかな人」
などという天秤座的な性格を作ってしまうわけです。

とにかく調和するのが宿命というのか、与えられた使命というのか、そのような星座が天秤座だからです。
そんな天秤座の生きがいとは何でしょうか。
これはもう、言うまでもないと思います。
平和な環境で、周囲の人々と和気藹々と過ごせる瞬間ではないでしょうか。
自分自身が穏やかな気持ちで、調和の環境にあるとき、天秤座はこの世に生きてある喜びを実感できるはずです。

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