私たち夫婦それぞれの出生の太陽と月の関係は、私がハードアスペクト、妻が無関係です。
太陽と月は子供の頃にはとくに父と母の関係を、長じてからは夫婦関係を象徴しています。
私たち夫婦は、そこにちぐはぐな運気を持っているわけで、一致を見ていないわけです。
これはこの太陽と月だけが、夫婦の一致点を示すわけではないので、べつに問題ではありません。
私たちの子供たち2人は、それぞれに太陽と月の関係が良好です。
つまり「父、母は仲良し」というのが、傾向として示されています(前述の通り、太陽と月が良好でも他の理由で不仲になる場合もあります)。
では、子供たちが生まれた時点で、私たちの夫婦仲は保証されているのでしょうか?
という問題が、じつは発生します。
結果が表示されているのなら、そういうことになります。
でも、いくらなんでも……今は仲が良くても、いつか不仲になるってこともあるんじゃないの?
そう思われる方がいても当然です。
子供が家庭に出現した時点で、その夫婦が「仲良し」で固定されるというのも、なんだか変です。
しかし、この可能性は絶対的ではありませんが、よくよく考えればあり得るのです。
生まれ変わりの研究によれば、子供は皆、親を自分で選んで生まれてきます。
今回は片親に育てられる体験をしたいから、今は仲が良いが、いずれ別れると分かっている夫婦の元へ、わざわざ生まれる。
DVなど、悲惨な思いをすると分かっているのに、あえてその親の元へ生まれ、そこからハードな人生の構築を行う。
そして、親の元でじっくり愛情というものを得、学びたいと考えている子は、当然、仲が良い親を選ぶはず。
こういった選択を子供はすべて行って生まれてきますから、当然、その子の運気の中には自分の親の結論的姿が、ある程度反映されていると見るべきです。
もちろん、これはある程度、というゆるやかな傾向と考えるべきです。
したがって、我が家の子供たちの太陽と月が良好な関係で、ほかにも家庭環境に不穏な要素が見あたらなければ、私たち夫婦の結論的な傾向は、自分たちよりもむしろ子供たちのチャートの方に明瞭に出ている可能性さえあります。
これは結構、驚くべき考えなのですが。
ただ、生まれてくる魂の中には、親の存在をさほど重視していない人生設計を行っている場合もあるはずで、そのときにはその子のチャートに表示されている親の傾向は、かならずしも親の形としては出ず、別なその子の人生構成要素の中で発現すると思われます。
離婚されたある女性の、2人の子供のチャートを拝見すると、第一子が太陽が天王星とオポジション、第二子は月が天王星とオポジションという、まるで二つ合わせて完全な父母の離婚が完成するような、不思議な出方をしているものも認められます。
もちろん単体でも、両親の離婚が起き得る配置ですが、二つ合わせて完全になるみたいな。
これらは、主に両親の離婚をそれぞれの子がどのような受け取り方をしたか、またそこに至るプロセスでどのような体験をし、思いを蓄積させていくか、という違いに関わっていると思えます。
しかし、こういった子らでも4ハウス7ハウスの状況や、太陽と月の関係次第では、自分自身に人生においては、両親とは違った形を構築することが可能です。
これには自分が受け取ったものを、しっかり認識しておく必要があります。
最近の研究で、じつは結構面白いことを発見しました。
夫婦関係を見るときに、役立つかも知れないある手法なのですが、じつはチャートをある形態に変化させたときに、夫婦となっている男女には一定の共有される傾向が出現する、というものです。
「あ、これ、同じじゃん」というようなものが出現するチャートがある、ということです。
これについてはまた後日。

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