日常モードに戻ったzephyrです。
上には上があるので、あまり断定的な言い方はできませんが、リッツカールトンのクラブフロアは、私の狭い個人体験の中では、最高といって良いものでした。
「こういう時間を過ごすと、明日からの日常に戻るのが嫌になるよな」と、K配ぜんの副所長であるKさんは言いました。
「そうですか? 私はぜんぜん嫌じゃありませんけど」
ホテルの部屋で、私はにべもなく言ってしまった記憶があります。そのとき私は今と同じようにパソコンを叩いていて、意識が文章を作る領域と会話を交わす領域に分かれていたので、あまり人様の心情に配慮するというコンディションではなく、するっと本音だけを言ってしまったようです(Kさん、ごめんなさい)。
日常に戻るのが嫌になるくらい、優雅で行き届いたサービスを受けられる環境。
これはまさにKさんの仰るとおりで、普通の人はそう思うと思います。
しかし、誤解を恐れずに言えば、私にとってはリッツのような最高ランクのサービスも、正直なところ「さしたることはない」ものでした。
それは私の全人性、今の全生活の中での価値観に照らしたものです。それは、たしかに同じサービス業に従事する者としては得るものが大きかったと思います。
このような領域を体験させてくれたK配ぜんや、お膳立てしてくれたK配ぜんのAさんには、深く感謝しています。
しかし、最高のサービス、最高クラスのホテル環境、そのソフト面とハード面の両方を総合しても、私が今持っているものとは比ぶるべくもないのです。
愛する妻、愛する子供たち。やり甲斐のある仕事(複数=小説、大学講師、占星術師、サービス業)。
それらに匹敵するほどのものはなく、日常の方がはるかに価値がある、ということです。
それに、たとえば妻子を伴い一年間、リッツのクラブフロアで無償で暮らして良いと言われても、たぶん私はご遠慮すると思います。
私たちはなかなか思い通りにはならないこの現実世界に生きていることにこそ価値を感じるわけで、それをすべてキャンセルしてしまうと、つまらない。
「日常に戻るのが嫌」
「いえ、戻りたいです」
そういう反応をしてしまった私の中では、やはり妻子のいる生活環境の方が、はるかに大切で、価値あるものだったのですね。
私には代替物は必要ありません。
今ここにあるものがすべてです。
ところで。
この小旅行に出かける前、K配ぜんのAさんに問われたことがあります。
「この旅行中、地震とか大丈夫ですか」
「大丈夫でしょう。地震が心配されるのは、4日以降ですから」
こんなやりとりをしました。
今日のここまでの地震発生状況を報告すると、以下のような感じです。
6:08 浦河沖 震度1 M4.0
8:23 三陸沖 震度3 M6.1
11:33 種子島近海 震度2 M3.5
12:16 三陸沖 震度3 M5.7
14:18 長崎県南西部 震度2 M3.2
17:34 福島県沖 震度3 M4.6
19:19 宮城県沖 震度1 M3.8
という流れです。結構、エネルギーの大きな地震が頻発しています。十分に有意な偏りで、昨日までの静かな流れとは、うって変わりました。
<12月の占星術予測と少し先のこと>で出している地震の予測は、じつはかなり正確なものではないかと考えています。
その中で、「6日頃(早ければ2日以降影響が出ますが、もっとも厳しいのが5、6、7日)」というのを今月の筆頭に挙げていますが、じわっとその影響が出ているのが4日だと思えます。
今月の予測が、かなり正確なものではないかと考えている理由は単純明快で、この二年弱、様々な研究を続けてきたデータの解析結果が、この12月の地震予測には生かされているからです。
ああではないか、こうではないか、という試行錯誤ではなく、かなりの確率で「こうだろう」と言えるところまで来たのではないか、という手応えを感じているからです。
もちろん絶対などあり得ない傲慢な話で、今月の予測で大きく外れるものが出てくれば、また修正を施さねばなりません。ただ10月、非常に高い的中率で世界各地の地震の発生時期を予測できたこと、11月にはC法を導入したことなどを含め、法則的なものはつかめたように思います。
あとは見落としがないかということと、知らない法則がないかということ、そして星のアスペクトはかならずしも地震という形を取らないことがある(冥王星が主因の場合、テロなどで起きることもある)ということです。
より精度を上げていくことが、今後の課題なわけですが、その試金石となるのが<12月の占星術予測>です。そこで出している予測が、10月とほぼ同じレベルで的中すれば、今後、私の出す予測は、本当の意味で皆さんに参考にして頂けるものとなるかも知れません。
外れたら、勉強し直せ、ということですね。
当たって嬉しいということではないのですが、起きた事象と星々のアスペクトとの相関関係もつかめないと、何も分からないのはたしかです。占星術だけでなく、いわゆる科学的なアプローチで予測を行おうとされている学者の方々も同じだと思います。
根本的には、それで大事を小事に留めたい。
これに尽きると思います。
明日からは、また日常。
妻はまだ仕事から戻りません。
彼女と会えないと、私の日常は元通りになりません。