インドでテロが起きた理由 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

「これはインドの9.11だ」
そのような戦慄に満ちた言葉さえ聞かれます。
報道を知るにつけ、ムンバイの同時襲撃事件は、今年起こったテロの中でも、おそらく最大級で最悪のものだということが伝わってきます。
そして、2001年の9.11との類似性も指摘されています。インドの首都はニューデリーですが、ムンバイ(旧ボンベイ)は商業や文化の中心都市です。ちょうどアメリカの首都ワシントンとニューヨークの関係似ているということです。
<2009年の占星術予測 序章>で述べたように、現在の土星・天王星のハードアスペクトが始まったのが、今年の9月11日。
これは一種の共鳴現象だと考えられます。
冥王星は山羊座に入宮しました。
今、天空を巡っている星々の配置は、すでに土星の一極支配の構図がほぼ完成しています。
そして、山羊座の支配星が土星です。つまり本体の星座を通じて冥王星との間に共鳴が起こったのではないか。
そして、「出来過ぎ」「作ってない?」と言われそうなのですが……。
実はインドは山羊座なのです。

どの国家にも、配当された星座があります。国家成立時のホロスコープを作成すれば、当然、国の生まれ星座というものも出てきます。
日本は牡牛座か、天秤座と言われています。

26日夜から翌日にかけて、冥王星がまさに射手座から山羊座に家移りを果たそうとするその時、このような大規模テロが山羊座である国家を舞台に起きたということに、根深い恐れのようなものを感じます。
しかし、このように読み解いていけば、今年の冥王星移動に伴う衝撃がどこに出やすいのか、当然インドも考えなければならなかったことが分かってきます。
この部分まで思い至っていなかったのは、やはり未熟というか、浅慮でした。
インドには多くの日本人が入国しています。新たな巨大市場を求めて。
ここを予測し、もっともっと鋭い警告を発しておくべきでした。

占星術予測を始めたのは去年。
私は比較的早い時期から、今年の冥王星移動に伴う地震やテロなどの危険について訴えてきました。
私の記事を読んで、参考にされた方も大勢いたようです。また私の予測や理論を参考にされている占い師の方もいらっしゃるようです。
しかし、星宿の解読はやはり多方面からの見方と、それを構造的に結びつけて構築していく知識と才能、そして最終的には閃きもないと難しい……。
私も今回、最後の冥王星移動期の出来事を、8割方は「地震」に絞っていました。それは間違いではなく、実際、被害を出さない程度に起きています。
が、まさに移動が行われる瞬間に起きたこの大規模テロ。これこそが本番だったのです。
そこまで、はっきり見抜けなかったのは、やはりまだまだということでしょう。

思えば、これまで冥王星と日本は、なにかにつけ「地震」という結びつきで事件が起きてきました。今年も例外でなかったので、つい三度目も、という思い込みが生じていました。
テロなどの大事件ということも頭の片隅にはあり、それについては過去記事の中にも記述していますが、やはりどうしても「地震」というほうに目が引きつけられていました。
過去のデータを参考にすることも重要ですが、一回一回の解読を虚心になって行わなければならないということを痛感します。

地震に関しては、私自身、地震雲らしきものを目撃していますし、娘は激しい耳鳴りを感じておりましたから、もしかしたら降雨の守りがなければ、どこかでかなり大きなものがあったのかも知れません。
しかし、日本に大きな被害を出す地震は今は来ないという前提条件があり、私はこの後半期、度々それを言ってきました。つまり占星学上は、この11月の冥王星移動期にも「結果的に守られる」ことが予測し得たとも言えます。
このあたりの天候と地震、そして星宿のバランスについては、もっとデータを集めなければ、確定的なことは言えないでしょうが、今の印象としては「結果的に守られる」ことも運気上は示されているという考えが強いです。

星宿の働きが、テロや戦争などといった形で起きると、なんだかいつも人間が運命に翻弄されるだけの存在に思えてしまうときがあります。
とても無力感を覚えます。
でも、星宿の影響や働きを知った者には、少なくともそれを変え得るチャンスが与えられます。
それは事実です。

だから、このブログ記事が、どこかで誰かの役に立つことも、ひょっとしたらあるかも知れないと、それを願いつつ――。

人の心がもっともっと愛で満たされますように。