未来を変える対処法 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

<2012年の真相(個人的見解ですが)>の続編です。

さて、ようやく対処法を書くことができます。
ただし、これは2012年問題への対処法というより、人がより幸せになるための対処法とも言えます。
その点で、1人1人が幸せになることが全体も変えるとした、これまでの結論の延長にあります。
しかし、今回、皆さんに提示するものは、抽象的ではありません。
何をすれば良いかということが、かなり具体的に明示されます。ただし、それは画一的な結論ではありません。たとえば毎日仏壇を拝めば幸せになれるとか、教会に行って懺悔すればよいとか、はたまた慈善事業に参画すればよいとか、自宅を掃除すればよいとか(掃除開運というのも、最近よく耳にします)、そういった何か一つの行動を強要するというのか、法則づけるというのか、そういった意味での画一性はありません。
答えは1人1人が持っています。

え? もったいぶってないで、さっさと言え?
そうですね。
でも、その前にどうしても知っておいてもらいたい、占星学上の理論、法則があります。このブログでは過去に何度か、取り上げてきた法則ですから、すでにご存じの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、最近読み始めた方には、初耳というケースもあると思われますので、ここであらためて説明しておきますね。

それは、
「使われてない星は、具体的な人物、出来事となってその人の前に現れる」
という法則です。
たとえば、ここに火星が抜群の働きをしそうな運気の下に生まれた子供がいるとします。
火星には様々な意味があります。「積極性、開拓精神、スポーツ、好戦的、暴力、争い、戦争、火、鉄工業、コック、自動車……etc」といった具合です。
しかし、その子が長じてきても、さして積極的でもなく、スポーツもせず、争いごともさしてなく、火星が意味しそうな職にも就かずに過ごしたとします。
そうすると、火星は怒り(擬人化した表現です)、自己主張するようになるのです。
「なんで、おれを使ってくれないんだ!」
と。
怒った火星は、自己の存在を認識させるために、己の存在をその子にアピールしようとします。

たとえばその火星がスポーツとして機能するように設定されていたとしましょうか。ところが、その子は野球もサッカーもせず、毎日毎日だらだらと自宅でアニメばかり観て過ごしたと。
そうすると、火星はその子の前に、プロスポーツの選手となって出現したりするのです。そうしてその子の、使われない機能を目覚めさせようとします。刺激を与えることによって。

こう考えて下さい。
火星はその子にとって、内側に蔵されたある志向をもつエネルギーなのだと。火山や地震は、大地の下にエネルギーがたまってくると、爆発したり揺れたりします。どこかで出ないと、おさまらないのです。
しかし、本人が使おうとしないと、そのエネルギーは間接的に実体化してしまうのです。

私は個人的な体験としてもこういう現象があることを確認しています。
私は過去、何度も普通の人ではない人間に出逢ってきました。世間で「霊能者」とか「超能力者」とか呼ばれる人達に。それはもう、しつこいほどに。
そんな人間は、そうそういません。しかし、私は何度も出会っています。
まるで何かに気付けと言わんばかりに。

これは結局、今私がしているようなスピリチュアルな範疇の能力を開花させるための、冥王星や海王星の自己主張だったわけです(超能力や霊能力は、まさに冥王星や海王星の守備範囲)。

こういった出来事は、占いの鑑定でも、よくよくカウンセリングしていると、浮かび上がってくることがあります。結局それが、その人の本当は進みたい道を示していたり、秘められたまま開花していない才能を示していたりするものです。
皆さんも注意深く生活していれば、自分の出逢いや遭遇する出来事の中に、皆さん自身の秘められた才能を発見することができるはずです。

ところが、今の日本はとくに、個人の特性を生かすような教育を行ってきていません。悪平等というのか、個性や才能を伸ばすより、なんでもかんでも同じにしてしまおうとします。
それに子供は夢を持っています。サッカー選手になりたい、宇宙飛行士になりたい、女優になりたい……。ところが大人たちは、比較的、よってたかって「そんなの夢だよ」「実現できるはずがない」「もっと現実を見なさい」などと、世の中のことをよく知ったかぶったふうにアドバイスしてしまいます。
それに子供も、ある程度成長してくると、夢や希望を持っていると、それが破れたときに「傷つく」ということを知ってしまいます。
それは辛いことです。だから、大人になるまでには、多くの人が夢や希望をみだりに持たない、はっきり実現しそうなことの範疇でだけ活動しようと、ほとんど無意識にですが、するようになります。

こうして多くの人が、「自分は平凡だ」「安定した生活が一番」「夢? とくにないなあ」「まあ、かっこいい彼氏ができれば」「才能? ないない、そんなもの」「努力したくなんかない。楽したい(裏側には傷つくことの恐れ)」といった考えに傾いてしまうのです。

ところが、個人のホロスコープ・チャートを鑑定していると、じつに多くの人にそれぞれ固有の才能、可能性が秘められていることが分かります。
しかし、ほとんどのケースでは、使われないまま放置されているのです。

ところで。
世の中に大きな破壊や破滅をもたらす星というのは、まずトランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)と言って良いのですが、これらこそがその人の才能を大きくバックアップする可能性を秘めています。
たとえば故・松本清張氏。
過去記事の<松本清張氏を占星術的に読み解く>をご覧下さい。氏の作家としての活動、業績はトランスサタニアンなくしてはあり得ないほどのものです。
ここまで行かなくても、私のような作家の端くれでも、トランスサタニアンは創造性に大きく関与していることが示されています。

ところが、やはり前述のような理由で、多くの人がトランスサタニアンを使わないで生活しています。
つまり?
そう。
使われないで放置された星は、具体的な人物や出来事となってその人の前に現れる、というのは個人だけの法則ではないはずなのです。

世の中全体にも言えるはずなのです。
そうすると、どうなるか?
トランスサタニアンの意味、その性格を持つ出来事、事件、人物、国家というものが、私たちの目の前に現れてくることになるのです。
冥王星の「核」「破滅」「破壊と再生」、海王星の「不正」「虚偽」「不安」「無化」、天王星の「改革」「アクシデント」「別離」「分離」といった内容のものが。

では、どうすればよいかということが、もうすでに皆さんにもおわかりでしょう。
そうした究極的な破滅のような事態を避けたいのなら、私たち1人1人がトランスサタニアンを使いこなせばいいということになります。
それは、つまるところ、より創造性豊かな人生を生きろ、ということでもあります。

続きますが、このシリーズの記事は次回で一段落かな?