昨年の暮れの占星術予測で書いたとおりのことが、非常にはっきり現実化しつつあるのは、日本の農業問題です。
ギョーザ中毒事件以来、中国野菜への警戒心が強まり、ここへ来て輸入量は4割減少。
原油高による様々な製品の高騰と連動して、野菜も値上がり。ご家庭のお財布を直撃している。
農業が見直され、重要性が増すというシナリオ通りの展開です。
あんまり嬉しくない出来事がきっかけになっていますが、こういうことでもないと変化は生じないのかも知れません。
一時的な騒ぎで終わらせず、恒常的により高い安全性を確保してくれるように、政府には期待したいところです。
そんなところで、タイムリーにもこれを読みました。
「美味しんぼ 101巻」
サブタイトルが「食の安全」となっていました。
中国製野菜の問題だけでなく、日本の食品、野菜などの農業全般をカバーした内容となっていて、日本のものなら安全という神話的な幻想を打ち砕く内容です。
私はこの漫画は、重要なポイントは逃さないように読んできているので、日本の農業や食品事情の問題は、すでに過去の作品から知ってはいました。
しかし、今回のはさらに突っ込んだ細かい取材の成果とも言える内容が公開されていて、売り手作り手ばかりではない、消費者側にも重大な問題があるという提言がより強力に行われています。
「安い」「便利」「日持ちがする」「見た目にきれい」などといった上っ面に目を奪われた消費者が、結局、そういう商品を市場に流通させる大本になっているという内容です。これはかなり耳に痛い内容で、私も間違いなく大本の一人です。
需要がなければ供給は決してないのですから。
今回の「美味しんぼ」で重点的に取り上げられているのは、食品添加物と有機農法の真実などです。
興味のある方、食の重要性を認識されている方は、ご一読下さい。
私が自宅の農地を提供しているKさんは、有機農法ほか、希少なあるものの栽培などを行おうとプランニングしていますが、本当にこういう動きがこれからの日本の食や農業を支えていくのではないでしょうか。