我が家の娘は、今、運転免許の教習所へ通っている。
まだ行きはじめたばかり。
我が家の特殊事情から、AT免許ではなく、MT免許。
エンストの嵐に最初は「ひえーん」と泣いていた娘。
その娘が、「もらった」と私に見せてくれたのは……。
メールアドレスを書いたメモ。
その教習所の、娘の担当ではない若い教官の一人が、「あとでここへ来なさい」と娘に言い、教習が終わった後、娘的には「教習上のことだろう」と思って言われるまま行ってみたそうだ。
「あのー、なんでしょう」
と言うと、その若い教官は狼狽したらしい。
まわりに他の先生方もいたそうな。
「ちょっと、後で……」
ということで、また後で行くと、こっそりメモを渡されたそうな。
ドコモの携帯のメールアドレス。丁寧に名前も書いてある。
T.Kというイニシャルの教官である。
「これ、証拠ね」と、娘が渡してくれたメモは、今、私の手元にある。
娘と妻と三人で、このメモの使い道について、あれこれ話題にして笑った。
「お前の担当教官の所へ持っていったらどうだ」
「教習所の所長のところへ、お宅の教官はこうやって個人指導もして下さるんですか、と持っていく」
うーん、イマイチだ。
やはり、一番面白いのは、
「パパちゃんがこの人の所へメールを送ったら?」(妻の意見)。
それも、最初は娘になりすまし、「○○と書いて○○○と読むなんて、素敵な名前ですね

「実は保護者です」
といって、真相メールを送るというもの。
うーん。これは面白い。じつに、面白い(思わずガリレオ調に)。
その後、私が娘の教習を見学に行き、その若造に近づいていき、「ロックオン」などと呟いて去っていく、てなのは完全に面白い。
どうしましょう?