疑惑の2万円 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

先日、ある人の占いをしているときに、いつも持ち歩いているノート・パソコンのバッテリーが急速に減っていくのに気づいた。
普通の使用なら、以前は2時間保っていた。
購入するときも、バッテリー稼働時間の長いものを選んで買ったのだ。

使い方がハードなので、バッテリーが衰えていくのもやむを得ない。
しかし、今はもう1時間弱しか保たず、この状態だと一度に2人くらいまでが占いの限度になってしまう。電源を取らせてもらえる場所なら良いが……。

そんなわけで昨日、地元のY電器店に電話をかけ、機種を言ってバッテリーパックがいかほどするのか、調べてもらった。
「41800円ですね」
電話で解答してくれたY店の男性は答えた。
びっくり。そこまでするとは。
検討して、また必要ならお願いすると答えて、一度は電話を切ったが、やはり必要なものは必要。
そこで「取り寄せ、お願いします」と再度電話をかけると、来店して入金して下さいとのこと。
仕方ないので、行きますとは答えた。

そのときふと、店に行って入金しなくても取り寄せてもらえるところもあるのではないかと思い(早いほうが良いので)、同じ地元のD店にも電話をかけてみた。
ところが、である。
D店の女性は機種やバッテリーパックの型番を告げると、
「はい、それでしたら21800円です」
と言う。

「はい? にまんえん?」
「はい」
「にまんえんすね」
「はい。21800円です」

Y店は同じバッテリーパックを、きっかり2万円も高く言ってきた。
これはどういうことなのか????

よほどY店に電話をかけ直してやろうかと思ったのだが、仕事中だったし、何となくそういう気分になれなかったのでやめた。
Y店は地元に最近進出してきた電器店だ。
最初は愛想も良かったが、最近は店に行っても、なんだか無愛想。
前にパソコンのトラブルで相談に行ったときも、態度は慇懃無礼そのものだった。

前々から感じていることなのだが、電器店というのは売るときは満面の笑みなのだが、修理やトラブルの依頼をすると、対応が非常に悪い。
以前使っていたパソコンも修理に出した後、奇妙な症状が出るようになったので、苦情を言いに行くと、
「うちの責任じゃありませんから。メーカーに修理はやってもらっているので、メーカーの責任です」
という言い方だった。
これはD店の話。

それなら販売店の存在価値などあるまい。
ユーザーはメーカーと直接取引すればいい。
苦情が出たら、その苦情を上やメーカーに伝えるのが役割だろうと思う。
そしてものを売っている店、現場の人間として、代表してお客様には謝るのが普通ではないのか? 自分のせいでなくても。
そのときはかなり頭に来たので、D店のサービスセンターで店員の態度、言葉遣いの悪さについて厳しく申し上げたことがある。

同じようなことをしたら、私たちがやっているホテル業やサービス業は、大問題である。
電器店の店員は、概してデリカシーに欠けた対応をすることが多い。

ここのところ、地元のD店はましになってきているらしい。
というのは、Y店が進出してきて、うかうかしてられなくなったからだ。

今回は、バッテリーパックは入金しなくてもすぐに取り寄せてくれるD店に頼んだ。電話で対応してくれた女性も気持ちが良く、親切だった。

しかし……。
それにしても、2万円。
あの差はどこから出たものだったのだろう。
Y店の店員の、単なる間違い、勘違いであってくれればいいが、一個の品物から2万円もの暴利をむさぼろうとしていたのなら、これは大問題だ。

また電器店不信がつのってしまった。