やはり権威は失墜し、石油は高騰した |  ZEPHYR

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ガソリンがまた値上げされてしまった……。
庶民の財布を直撃するこの事態。
私は今年の2月、3月の記事で、それぞれ今年に起きる可能性があることを書いてきたが、
その中で石油の高騰があるかもしれないと触れたことがある。
はたと振り返ると、その時点で書いたことの多くは、世間で次々に実現されてきたように思う。

「酒」に関わる大きなトラブルがあるかもしれない。
たとえばヨーロッパで、異常気象が原因でワインが大減産されるとか。
ブランド品であればあるほど、この危険が高い。
「酒」程度ならあまり問題はないが、もっと重大なのは石油である。
もしかすると産油国が大減産し、石油が高騰する可能性がある。あるいはまた戦争などの影響で、そうした結果につながるのかもしれない。いずれにせよホルムズ海峡付近は、今年も目が離せない。


ワインは減産されたわけではないが、実はユーロ高が進んだせいで、結果的にヨーロッパ産のすべてのワインが高騰している。
石油に関しては、いうまでもない。

また不正な愛やカネの年でもあると書いたが、社会保険庁の年金問題、着服問題、政治家の事務諸費などカネの問題、食品の賞味期限、消費期限不正表示問題、食品そのものの偽装、元防衛省事務次官の接待問題……今年ほど「不正」が暴かれ続けている一年もないだろう。
もちろんこれらは今年に限って存在したわけではない。
何年も何十年も前からの問題であることもある。
だが、地殻に溜まったエネルギーがある日、「地震」という形で噴出するように、占星術上は発生する出来事は具体的に人々が認識する、体験するそのときが重要な星の配置となって現れるのだと理解しておくと良いだろう。

また今年は「権威の失墜」の年とも書いた。

「権威の失墜」は社会のあらゆる断面で発生する可能性がある。
それまで威張り散らしていた人間は注意すべきだろう。またある特定ジャンルの大家、大御所、伝統や格式を誇る家、流派。これらの中でスキャンダルや不正が発覚したり、またそういう大家の他界といった出来事が起こりやすい。


その道の大家、大御所が今年、多く亡くなった。
横山ノック、植木等、ZARDの坂井泉水なども含めて良いと思う。
私は上記のような理由で、都知事選で石原慎太郎が落選すると予言し、これは見事に外した。彼が尊大な態度を急変させ、都民に謝罪したからだが、これには未熟を痛感した。
最近の問題で言えば、やはり亀田家騒動はこれに該当する。
「威張り散らしていた人間は要注意」なのだ。また「反則」も「不正行為」である。
また赤福のような老舗の不正が明るみに出たことも、こうした流れだ(「白い恋人」もそうだろう)。

「海を震源とする地震」に関しても警告を発したが、これに関しては最近もまだ続いている。
能登半島沖地震、ペルー沖地震、スマトラ島近海地震(多数)、ソロモン諸島近海地震(複数)など、非常にしつこくいまだに続いている。
能登半島沖のときは、震源地の近くに伝統工芸漆器の「輪島」があり、これは完全に結果論だが、そういう伝統や格式を持つ場所が被災しやすい星だったともいえる。

こうした出来事は星の配置から読んだわけだが、日蝕のホロスコープを解読することもする。日蝕のホロスコープは、その次に起きる日蝕までの、おおまかな社会現象を解読するときに役立つ。
そのホロスコープに、現在の星が刺激を加える配置になったとき、「事件」が発生すると思われる。
もっともそうそうホロスコープばかりにも睨んでいられない毎日だ。

興味のある方は、過去の記事をご覧下さい。
<関連記事1>
<関連記事2>

次の日蝕が、もう少し良い配置であることを祈るが、来年は冥王星の「家移り」(=星座の境界をまたぐ)がある。
前回の境界越えのその日に、阪神淡路大震災が起こった。もっと過去の境界越えでは戦争も。
来年の1月26日がその境界越えに当たる。
ご注意を(その当日だけではありません。冥王星は移動が非常にゆっくりなので、数ヶ月の期間内に効果を発動させる場合もあります)。