タロットは何を語っていたのか |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

最近、やたらとコメントに無関係な情報が書き込まれるようになったので、コメントを承認待ち設定にしていたのをすっかり忘れておりました。
皆様、失礼致しました(ちゃんとUPしましたので)。

礼子さん、先日また講義にお越し頂きありがとうございます。周辺の学生に私語が多いのがいて、迷惑なさったでしょう。
せっかく来て頂いたのに、ちょうどM社長に引導を渡す日に重なってしまい、ゆっくりお話もできませんでした。
それに虹の本、ありがとうございました。

前回も書いたように、私はM社長の会社、K産業への入社を入り口のところで引き返して参りました。
これは非常に早い、適切な判断だったと思います。

しかし、おまえ、占いができるんだろう?
なら、どうして今回の話がダメになるのを予測できなかったの?
というご指摘もあるかもしれないので、ここでご説明しておきます。
ことは家族の生活に関わる問題なので、当然、私も占いをしました。
占星術で見ると、私の運気は「すべてを一度壊して、再スタートする」というものでした。
移動も悪い運気ではありませんし、再就職にはいいとも思えます。
ではカードは?

すべて正位置。そして最後の「月」を除き、良いカードでした。はっきり「月」のもとへ移動する形になっていました。
「月」は水に関わっており、K産業は造船に関連している仕事なので、合致しています。
K産業の名前の中には「水」の一文字もあります。
したがって、K産業へ移動するのは良いことだと考えられたのです。

ただし、「月」には内紛、諍いなどの他、「先の見通しが立たない」という意味もあります。
つまりトータルではOKなのですが、最後の未来の部分では不安定な影を落としていたのです。

結果は「月」が示すとおりでした。
私がK産業で当初やるはずだった仕事は立ち消え、私が入社することで辞めさせられそうになる人間が出てきて、当初の就労条件もあやふやになり、という流れ。
辞めさせられそうになる人間が身の危うさから、私の方に「やめたほうがいいぞ。こんなひどい仕事なんだぞ」ということを吹き込みたくなるのも当然。
が、そんなことを言われるまでもなく、あいにく私は他人を蹴落として生きていくタイプではありません。
「先の見通しが立たない」という意味そのまま、K産業での仕事の見通しは立たなくなったのです。

そんなときK紹介(と仮にしておきます)のAさんと別件で会うことがありました。
近況報告をしていると、「それくらいならうちに登録して、現場復帰なさったらいかがですか」という提案をもらった。
K紹介はホテルなどに人材を紹介仲介している組織だ。
そこに登録して働くということは、私はフリーのまま、依頼を受けて働くという形になる。

しかも人手不足の昨今、仕事はある。
「お願いします」という返答をするのに、そう長い日数は必要ありませんでした。
話が進むと早く、なんと私は二ヶ月前までいたSKホテルに復帰できる運びとなりました。
K紹介登録の形で。
SKホテルも究極的人手不足。
K紹介もスタッフは一人でも多い方が良い。
私にとっても、時給が前よりもずいぶん上がるので、悪い話ではない。
そして、私にさせようとしていた仕事が頓挫し、計画が破綻したM社長にとっても(正直、困っていただろうと思う)。
ついでにいうと、私のために辞めさせられそうになっていた二人のK産業の従業員も。

私が身を引き、K紹介に入ることですべての人、ことが丸く収まる。
これは結構なことです(薫葉君が戻る可能性があることは指摘していましたが)。

しかし、これは私が一度、M社長の話を受けてSKホテルを円満に辞めていたからこそ可能になった話で、たとえばSKホテルを辞め、K紹介に入り、すぐにSKホテルに高い時給で戻るなんて虫の良いことは普通はできなかったはずなのです。
それがワンクッションあったがために、可能になってしまったのです。

結果的にはオーライなのです。
つまりカードは何を示そうとしていたのか。

私は娘が来年には(受かれば)大学です。
そのためどうしてももう少し収入を上げる必要があったのですが、それにはSKホテルにそのままいたのではまずかったのです。
M社長の話がなくても、私はたぶんSKホテルは辞めていたでしょう。
それは間違いないところです。
カードが当初、OKでありながら、最後が「月」だったのは、一応、OKを出さなければ、さすがに私も動き出さなかったかもしれないからです。
カードが否定していたら、K産業に移ることは考えなかったかもしれない。

しかし、移ることで結果的に状況が改善されたのです。
つまり現在の状況を作るために必要なプロセスだったとも言えるのです。

ただ私自身、このようなことは決して計画的には行えない。できるはずもない。

K紹介への登録に関しては、カードは不安要素のないOKを出しています。
たぶん間違いのない未来へ進んでいます。
ただこのプロセスを経るために、私は家内に辛い思いをさせてしまいました。
心配もかけました。
しかし苦しいことをまた一つ、二人でくぐり抜けたことで愛も深まりました。
ありがとう。

あと、もう一つ、面白い報告をしておきましょう。
これはほとんど神秘現象に近いことなのですが、私がM社長と行動を共にし始めた9月下旬からなのですが、このブログのアクセス数が激減し始めたのです。
一時は、最高値の四分の一にまで減りました。
それは一時的な現象ではなく、つい先日、M社長に引導を渡すその日まで続きました。
その後、急に復帰し始め、昨日はほぼ正常に回復しました。

ともあれ、そういう流れです。
あれだけ惜しまれ、好意的に送り出されたSKホテル。
私は来週、17日に復帰します(K紹介の人間として、ですが)。
ちょっと気恥ずかしいですが(・・。)ゞ