骨髄バンクに登録 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

「もしもし」
「はい、倉敷保健所です」
「骨髄バンクの登録をしたいのですが」
「あ、それでしたら、一応、毎月第二月曜と第四月曜の午前11時から12時の間で、ご予約しておいでいただくようになりますが」
「毎月第二と……?」
「第二と第四月曜日ですね。あ……ですから、今日もその日になります」
電話をかけたその日が、ドナー登録できる日でした。私は午前中に人と会う約束があったので、ぎりぎりの12時の予約を取りました。二週間後が間違いなく保健所に行けるという保証がなかったので。
TVなどでさんざん宣伝して、ドナー登録を呼びかけているわりに、ずいぶんと行きにくい日、時間帯に設定されているものだと思いました。
土日なども対応しているところもあるのかもしれませんが、これではかえってドナー登録したい人の足も遠のかせてしまうのではないか。せめて土曜は終日対応するとか、平日の昼の休憩時間ぐらいは対応できるようにした方が良いのではないか。
いかにお役所仕事でも。

私は以前から、骨髄バンクにドナー登録したいと思っていました。
しかし、以前のホテル勤務の状況では、まったくその余裕はありませんでした。
ホテルを辞したら、登録に行こうと思いながら、つい日を過ごしてしまっていました。
思い立って電話をしたら、その日が対応日だったわけです。
しかし、電話して良かった。場所はわかっていたので、下手をすると直接、訪ねて行って無駄足になるところでした。

ドナー登録の手続きは、じつに簡単です。
前もって、骨髄移植推進財団から「ドナー登録のしおり」などをもらっておくと良いでしょう。これは電話一本ですみます(03-5280-8111)。「したいのですが」と言えば、丁寧に対応してくれ、こちらの住所に財団から種類が送られてきます。
それを読めば、ドナー登録した後、どのようなプロセスを経て、移植手術に至るのかわかります。
難しいことは何もありません。必要なのは自分自身の決意と、家族の理解だけです。
場合によっては、仕事場の理解も得る必要があるかもしれませんが。

ドナー登録自体は、各自治体の保健所、骨髄データセンター、赤十字血液センターなどでできます。
しおりに各都道府県の対応窓口を記載していますので、最寄りのところへ行けばいいのです。ただ私のように予約が必要なところもあるかもしれませんから、そこへ事前に電話をかけた方が良いでしょう。
私の場合は保健所で、出向いていき、簡単な書類を記載、OKの場合、すぐに針をぷすり。採血され、終わりです。
後日、登録確認書が送られてきます。

そういえば、そこで日本骨髄バンクのニュース・ペーパーをもらったのですが、記事に阪神タイガースのストッパー、藤川球児さんが出ていました。
ご自身も登録されているとのこと。
私は単純なので、俄然、今年の阪神を応援したくなりました。
ガンバレ、藤川!

さて、このドナー登録。資格は、55才まで。
私は今年の12月で、45になります。
あと10年。誰かの役に、この身体が立つことがあれば……。

今回、私はある方の好意によってホテルを辞し、新しい職を得ることが出来ました。それによって、小説にもどれほどのプラスがあるか、はかりしれません。
その人への感謝はもちろんのことですが、私には今その人に具体的な恩返しをすることなどできません。
しかし、救ってもらったという感謝は本物です。
だからこそ、誰でもいい、自分が力になれる人がいたら、自分の出来ることをしたい。
占いにしても、いつもその人の幸せのために最良のことをしたいと考えていますが、もっともっと切実に、ただ生きるということのための努力をされている方もいらっしゃいます。
その人の「生きる」ことの、少しでも助力になれば、こんな幸せも他にないかもしれません。

どうか、皆さん。
私たちにしてみたらほんのわずかな時間、その方々のために提供するだけでいいのです。
骨髄バンクにドナー登録を。

「山手線占い」の記事が、また金星頂きました。
ありがとうございます。