荒川選手のコメントに |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

荒川静香選手が金メダル!

おめでとうございます。


この前も申しましたが、メダルの有無をあれこれいうつもりは個人的にはまったくありません。オリンピックという大舞台で、自分の持てるものを出す、この単純でありながら至難の業である出来事に心ひかれる私です。

このブログで初期の頃、「プロの作家になるための秘訣」シリーズを書いてきましたが、荒川選手のコメントを聞いて、自分の書いてきたことが誤りではなく、すべての人に普遍的に適応できる真実なのだと、あらためて確信を深めました。

「自分がメダルを取れるとは思わなかった」

「オリンピックを楽しめた」

彼女のコメントは本当のことだと思います。

つまり彼女は無欲だった。そして、だからこそリンクの上で自分の演技をすることを楽しめた。


私以前、「先に結果を求めるな」と申しました。

○×賞がほしいとか、名声がほしいとか、ミステリーの世界で自分なりの地位、立場を得たいとか、そういうことに執着しては、うまくいくものもかえってうまくいかなくなる。

そのようなものは後から付いてくるものであって、それよりも先に絶対に必要なのは「真の実力の養成」なのです。


実力があれば自分が信じられる→自分の物語を書くという行為が楽しめる→読者も楽しめる物語、良い作品ができあがる→出版に至る(もしくは賞が取れる)。

これが自然な流れであって、逆はないのです。

賞や名声を得るために、市場調査をし、今どんな小説が受けるとか、前はダメだったから今度はこんな手で行こうとか、世評や状況に振り回され、あれこれスタンスを変える人。彼らは「外の世界に力」を与え続けているわけで、こんなやり方ではいい結果を出すことは難しい。

自分というものに、一本、芯がない。


ここが重要なポイントなのですが、なかなかわかってもらうのは難しいようです。

まず「自分が世界を変える力になる」ことのほうが先です。そうしたら世界はもろ手をあげて、受け入れてくれます。

この確信が、本当の力です。

自分がしかるべき実力を身につけ、しかるべき舞台でしかるべき役割を演じる。

それには自分を信じればいい(信じるに足る自分になればいい=つまり実力を身につける)。

そうすれば、ほら、楽しい。

楽しめる。

あなたはあなたのリンクで、あなたのダンスを踊れる。

喜びのダンスを。