占い師として時に判断に迷う占いにぶつかることがある。
たとえばあまりにも明瞭なある未来がその人に関して見えたとき、それが良くないものであったとき、さすがに伝えることがためらわれることがある。
基本的にはこう思っている。
その人が自分の前に現れたのは、それが良いものであろうと悪いものであろうと、メッセージを受け取るために現れたのであろう、と。
しかし、その人のおかれている状況、意思、そしてその人自身の運勢など考慮に入れたとき、どうしても伝えきれない場合もある。
苦渋の選択である。
これは辛い。
本来、未来はどのようにも変え得る。
どのようなことも起こり得る。
しかし、あまりにも差し迫った現実の場合、もはや車は急に止まれない状態になっていて、変更がきかないケースもある(もちろん絶対に不可能というのではない。本人の意思と選択によって変えることは可能なのだが、スケジュールが決まっているような出来事の場合、よほどの強い決断と努力が必要になってくる)。
それにその予知できた出来事が、本人の運勢の中にがっちり組み込まれているような場合、それが起きる(現実化する)というプロセスが意味を持つということも見逃せない。もし、そのプロセスを抜きにした場合、その人の人生はどうなるのだろう?
私は全能の神のように全てを見通せるわけではない。
その人にとって何が最善の道なのか?
伝えることがその人を成長させるか、それとも?
その瞬間瞬間で、私が判断を誤ることがないよう祈りたい。
何に?
うん、やはりここは神にだろう。
占星術もタロットも偉大なシンクロニシティの産物だから。
そしてシンクロニシティの源こそが、宇宙を満たしているフォース、気、神といったものであろうから。