備忘録 丸亀製麺 復活 | 「全力でふざけて稼ぐ」をコンセプトに事業展開してます。やりたいことをやりたいだけやって死ぬ。360°の幸せを創造しながら

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「魅せ方で価値を変える」株式会社ゼンシン
代表 前田雄一が夢、目標、日々の出来事を綴っていきます。
ディスプレイ×テクノロジーで世界を変えていきます。


備忘録




倒産寸前の『丸亀製麺』を救ったのは?

「丸亀製麺」は、2000年に1号店をオープン。今や、全国で820店舗(海外200店舗)の超大型チェーンに成長した。きっと誰もが一度は訪れたことがあるだろう。

そんな丸亀製麺も、実は昨年ごろから、お客さんの数が減っていた。毎月、客数が減っていく…。でも当の本人たちは、なぜ客足が遠のいているのか?理由は全く分からなかったという。
 
このままお客さんが減り続けたら…
 
そんな時に、ある男に白羽の矢が立った。その男の名前は、森岡毅。赤字まみれだった「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を、数年で世界第4位のテーマパークに変えた張本人。丸亀製麺の命運は、この男の手にたくされた。
 
 
 普通のマーケターなら…
 
森岡氏が何をしたのか?をお伝えする前に、軽く、当時の丸亀製麺が抱えていた問題を紹介すると、、、

丸亀製麺は、820店舗も全国に展開しているにも関わらず、すべての商品をそれぞれの店で作っていた。「作りたての麺を楽しんで欲しい」という創業者の願いから始まったことだが、効率の悪さは誰の目にも明らかだった。

これだけの大型チェーンなら、普通は、大きな工場を作って、そこで一気にまとめて商品を作り、それぞれの店に発送する方が圧倒的に効率が上がる。もちろん、その分、利益も上がる。普通のマーケターなら、まずはこの「火を見るよりも明らかな」問題を解決するだろう。
 
 
 でも、森岡氏がとった戦略は…
 
でも、森岡氏はそうはしなかった。その代わり、「あること」をした。本当に小さな「ある部分」だけを変えた。

そんなことで、お客さんが戻ってくるのか?

…と、そんな心配をする暇さえなかった。森岡氏が「ある部分」を変えてから、たったの4ヶ月後。業績は劇的に回復した。ずっと右肩下がりだった客数もみるみるうちに伸びて、たったの4ヶ月で前年の良かった時の客数を超えてしまった。
 
  
一体、何を変えたのか?
 
答えは、とってもシンプル。森岡氏は、丸亀製麺にお客さんが来ない理由を、こう分析した。
 
「調査をした結果分かったのは、丸亀製麺のこだわりである「手作り」は、思っているほど顧客には伝わっていないということです。であれば、丸亀製麺の魅力の原点、『手作りのうどんの美味しさ』をもっと押し出すのです」
 
そして、森岡氏は、商品の魅力を伝える「キャッチコピー」を作った。そう、彼が大きく変えたのは「キャッチコピー」。それだけだった。
 
そして、そのたった一言のキャッチコピーによって、本来、丸亀製麺が持っていた商品の魅力が伝わるようになり、お客さんが一気に増えたのだった。
 
 
✅どんなにいい商品でも伝わらなければ売れない
 
これは、とても大事な教訓。どんなに素晴らしい商品を作っていても、それが伝わらなければ、売れることはない。

丸亀製麺だって、商品の中身は素晴らしかった。こだわりもあった。でも、それがお客さんに伝わらなければ、結局、無いのと同じ。

きっとこれを読んでいるあなたも、素晴らしい商品やサービスを提供していると思う。優秀な人ほど、「もっと良い商品・もっと良いサービス」を追求する。それはもちろん素晴らしいこと。

でも少し視点を変えて、「どうやって伝えたら、この商品の価値を伝えられるのか?」ってことを考えてみると、あなたの商品やサービスは、もっと売れるようになるかも知れない。

 

「ここのうどんは、生きている」
これが、丸亀製麺を救ったキャッチコピーだった。
 


森岡氏は、最近、このキャッチコピーをブラッシュアップした。丸亀製麺独特の、プリプリのうどんの食感。それを、、、

「丸亀食感」と名付けた。

伝え方を変えるだけで、こんなにも変わるんだということを、僕たちは忘れちゃいけない