ぼくらは知らず知らずのうちに
学びを、ある学習の型として体得してしまっている。
それはカラダで学習することにおいても同様。
新しい知識、方法を知る
その方法をカラダで覚える。
考えなくても出来るように反復練習
トライ＆エラーを繰り返すことで
知っている ⇒ 実際にできる
そうやって意識しないでも出来る動作を増やしていく。
自分が出来ているのかどうか
観察して
確認して
歩みを進めていくのが学習の過程になる。
この学習方法は
覚える、練習する、身につけていく
という段階が不可欠。
実際、ほぼすべての学習で有効だから
学習方法に疑問を持つこともない。
だから、この学習じゃない学習が必要とされるものに出会ったときに
いちように困惑してしまう。
ほとんどの人は遭遇することなく死を迎える。
ぼくが出会った、この学習方法に該当しない学習は
活元運動と坐禅（釈迦が伝えたい悟り・仏祖伝来の坐禅）
この２つだけ。
どちらも積み重ねていかない行になる。
どちらも思考を扱わないっていう点が特徴。
活元運動は頭をポカーンとさせて
カラダを緩めると
勝手にカラダが動きだす運動。
意識運動ではなくて
ふだん行っている無意識運動を
カラダがやりたいように
やらせてあげるってやつ。
運動が出ないように邪魔をしているのが
大脳の働きなので
ポカーンとできちゃうと運動が出てくる。
無意識運動が動いていない＝死んでる
なので生きていれば無意識運動は誰でも動いている。
それを直接、訓練する
やらせてあげる運動。
もともと備わっている運動だから
覚えてやる運動じゃないんだよね。
赤ちゃんの激しい寝相のようなもの。
それを起きている状態で
カラダにやらせてあげるってわけ。
頭を介さないでやる運動なんて
やったことないもんだから
頭をポカーンとさせて
カラダを緩めて
すぐに活元運動が出っちゃったなんて
敏感な人はいいんだけど、
頭で考えすぎていたりとか
カラダが鈍りすぎていると
すぐには活元運動は出てこないことも多い。
ぼくの場合は活元運動が出るのに１年くらいかかっちゃった。
会社員時代に鬱状態になっていたくらいだからね。
頭使い過ぎで、カラダも強張っていたんだと思う。
初日にすぐに大きな活元運動が出ていた友達もいる。
役者活動をしていて要求通りに生きている敏感なカラダの持ち主だった。
思考を使わない学習って
ふつう経験ないよ。
みんな生きている限り無意識運動は動いている。
悟りという体験は、認識がいったん完全停止さえすれば生じる。
本来みんな悟っていると言われるのはそれゆえ。
新たに身につける学習じゃないんだよね。
活元運動も悟りも実は生まれた時から備わっているものなんだけど
それが現れないようにして生きている。
だから邪魔をしているものを、止めていく作業。
放っておくって作業。
うまく言葉では説明しにくくて
ポカーン、が一番近いかな。
ものすごくシンプルなことなんだけど
生まれてからこのかた
そんな学びをしたことがないものだから
フリーズしてしまう。
活元運動も悟りも
いつ起きるかが分からないというのも特徴。
カラダが鈍っていて活元運動はなかなか出ないかなと思っていた
癌の方や、躁鬱病の方がいきなり運動が出ちゃうこともある。
新しいことを覚えて
積み重ねていく学習よりも、
もともと備わっているものが現れるってことのほうが
難しいだなんて(*´Д｀)
ぼくらは思考を使いこなしているんではなくて
思考に使われてしまっていることの証左だよね。
だからマトリックス（仮想現実）からなかなか出られない。
映画「マトリックス」で描かれているとおりなんだと知ることになる。
悟りについてはこちらに書いていますので、よかったらどうぞ。
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