いろいろと調べていくと実に面白い。

 

確固たるものとして自身の脳に記憶されていた事柄が、実は存在していないものだと知った時の恐怖。

アイデンティティクライシスに陥りかねない、そんな経験をしたことが貴方にはあるだろうか?

 

70年代に販売されていたと言われる『ファンタ ゴールデンアップル』。

 

これについて、あった派VSなかった派で論戦が繰り広げられていたわけですが、メーカーから「発売されていない」という公式見解が出されているようです。

 

実は70年代中頃、ファンタアップルの登場と近い時期にファンタ「ゴールデングレープ」というものが発売されました。そのジュースの色はクリア系アップルジュース的な黄金色……

つまり、それと脳内情報が混ざってしまい、「ゴールデンアップル」という "存在しない記憶" が生み出されてしまったのではないか?というのですが、「ゴールデンアップル」飲んだことある!確かにあった!と言う人があまりにも多く。かく言う自分にも、子どもの頃に飲んだという記憶があり。いやはや

 

何でこんなこと書いたのかというと、ちょっと前にTDRに行った際の写真を整理していたらコレを見つけて。

 

 

「ファンタ ゴールデンサイダー」

そうです、黄金色のファンタです。しかしこれはアップル味ではなく、ぶっちゃけ何味かよくわからない、割と甘めの炭酸ジュース(笑)。ランドで2ヶ所、シーで1ヶ所、コイツを買えるお店があります(自分が知ってる限りでは)。気になった方はお試しあれ。

 

そしてファンタネタで。

 

 

2014年 アトランタのイベントに行った時、コカコーラミュージアムの試飲コーナーで見かけたウガンダの「ファンタ エキゾチック」。鮮やかなピンクという何ともパンチの効いた色をしたファンタ。

この時は飲めませんでしたが、「ファンタ マッドネス」というものも海外にはあるそうです(今も発売されているかは不明)。どんな味なんだろう、マッドネス?(笑)

 

国内はもちろんのこと、海外にも気兼ねなく行けるように早くなって欲しいですね。

 

 

 

追記)

「ファンタアップル」は70年代に発売されており、以降の時代に再販も行われています。

本投稿で "なかった" と言っているのは70年代に販売されていたと言われている、幻の「ファンタ ゴールデンアップル」のことです。

コメントに「色が薄くなったことを工場見学で会社の方に指摘した」という子どもの頃の思い出を語られている方がおられましたが、まさにそれは「ファンタグレープ」→「ファンタ ゴールデングレープ」の話で。食品添加物が問題になった当時、紫色のファンタグレープから着色料を除いたため金色となり、名称にゴールデンを付けてリニューアル発売されたのです。

 

メーカーに生産販売の資料が存在しないことが「なかった」という公式見解の根拠になっているのですが、地方のボトラー社で限定商品として出していた可能性を完全否定することは出来ないようです。しかし、販売されていたことを証明するモノがどれだけ話題になっても一切出てこないので、やはりなかったのではないかな、と自分的にも思った次第です。

 

ところが!

 

そんな都市伝説にのっかる感じで、2002年に「ファンタ ゴールデンアップル」は発売されました(笑)。それを指して「あった」とおっしゃる方もおられるかもしれませんね。これは自分もその当時に買いました。

 

一応の決着がついた感じですが、それでも「あった!」とおっしゃる方はおられるかもしれません。でもまぁ、それはそれでよろしいのではないかと。思い出は貴方自身のもの。他人からとやかく言われるものではないと思いますしね。

 

というわけで、本件はこれにてお開き。チャンチャン♪