ここはかつて「タバック」という名前で呼ばれていた場所。

 

タバックといえば、『ドラゴンボール』『聖闘士星矢』『美少女戦士セーラームーン』など数多くの東映作品をはじめ、『新世紀エヴァゲリオン』のTVシリーズなどのアフレコも行われた歴史あるスタジオ。

自分絡みだと、CLAMP原作『X』TVシリーズや、スタジオディーン制作『Fate/stay night』のTVシリーズもこちらで収録を行いました。

 

しかし惜しまれつつも、ビルの耐震強度などの問題で6年位前に移転。その際は、多くのアニメ制作関係者や声優たちが壁にメッセージやサインを書き込んだのでした。相当な数あったはず。バンクシー作品とまではいかずとも、アレは出すとこ出せばなかなかのお宝だったのではないかと。自分も書き込んだ覚えが(笑)

 

と・こ・ろ・が!

他の会社さんがその物件に居抜きで入り、タバックが去った後もその場所でスタジオ営業が続けられているのです。むしろ部分的に改装が行われ設備は拡充。トイレもめっちゃキレイに。あ、名称も当然変わっています。

 

 

この写真は「1スタ」と呼ばれる一番大きな部屋。アフレコブースのドアの上にあるコレはタバックの時のまま。昭和の香り漂う、実に味わい深いランプ。本番の時はこれが赤く光って、廊下側に中の状況を伝えるわけです。

 

コチラが稼働したのは、実は最近の話ではなく結構前から。ではなぜに今頃この話題? ですよね(笑)

先日、とある収録で訪れた際、チラリとみた掲示物に「!?」となり。

 

どうやらこの現行スタジオさんも移転が決まったようです。

遂にビル自体が終了のお時間なのか?はたまた?理由は存じあげませんが、今秋くらいには今度こそ "この場所" と永遠のお別れのようです。

 

出会いがあれば別れもあるのが世の常。されど、ここで多くの演者によって紡がれた言葉たちは・・・永遠。