繁忙期により、1ヵ月以上、新聞を読むことができなかった。
夜に放送されるニュース番組も視聴できない日も多かった。
だが、ラジオで聞いたのか、3月上旬に日経平均株価が40,000円を超えたことは覚えている。
バブル期に記録された最高価格を飛び越えた。
なぜ、今頃になって日経平均株価が高騰したのか疑念を抱く。
近年の物価の高騰に小生の安月給は到底、追いつくことはない。
「景気が良い」と実感することはない。
岩波新書や中公新書を1冊、千円で買えなくなってしまった。
中小企業の業績も堅調とは言えない。苦しい経営を強いられる状態は未だ続いている。
なぜ株価が高騰するのか。
上場している大企業の業績が好調であることは一つの要因であろう。
大きな組織が利益を生み出す状態になりつつある。
モノを可能な限り安価で仕入れ、製造し、高価で売却すると儲かる。
非正規雇用を最大限に活用すると、人件費を最小限に抑えることができる。
その生産物を国内のみならず、海外へ販売する。
現在、1ドルを円に換算するとおよそ150円である。
海外向けに販売を強化すると、円安であるためモノが高価に売ることができる。
おそらく、このようにして大企業は収益を確保していると思われる。
株式市場が賭博の場になっていることも考えれれる。
理論上、株式市場と企業の純利益は相関関係にある。
しかし、現実はそのようにはならない。
割安の株式を購入し、その価格が高価になると売却するのは投資家の鉄則である。
株式市場はこのようなマネーゲームの温床となってしまった。
いつの間にか日経平均株価は40,000円を下回った。
株価は経済の体温のようなもので、高すぎることも問題である。
理由はよくわからないが、株価が高騰する状態を「バブル」と呼ぶのであろう。
株価はいつまでも上がり続けない。上がった後は下がるのみである。
小生は1980年代後半のバブル景気に憧れている。