大金 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 職務上の事情により、会社又は個人の払うべき税金を計算している。

 

 考えるまでもないが、業績が好調な企業は払うべき税金が高額になりやすい。

 繰越欠損金のある会社なら法人税は抑えられるが、消費税はどうにもできない。

 毎年、業績が好調であれば、法人税、消費税の納税額は高額になる。

 こちらとしても最大限、税額を軽くする努力をするものの、劇的に税額を下げることはできない。

 それでも税額を抑えろと主張されると、法に触れる行為をすることとなろう。

 

 業績が好調な会社の経営者は税金を払いたがらない傾向にある。

 最終的な税額を計算した後に追加の資料を持参する御仁が後を絶たない。

 これが一度や二度なら仕方がないが、それ以上になると堪忍袋の緒が切れそうになる。

 追加した資料を加味して、再度税額を計算せねばならない。至極面倒である。

 経営者は高い税額であるが、払える資金は十分にある。

 どうしても支払うを税金を低く抑えたいのである。

 カネモチは税金を嫌う。

 

 小生の職業は他人にどう見えるのか。

 パソコンに金額を打ち込むだけの作業に見えるのだろうか。

 後から資料を追加しても、パソコンに金額を入力すると終わるとでも考えているのだろうか。

 そう思われているのなら、とんでもない勘違いである。

 詳細は割愛するが、神経をすり減らして税額を再計算する。間違えがあってはならないのである。

 

 そうして顧客から何とか了承を得て納税してもらう。

 このような御仁に一度、仕事の舞台裏を見学してもらいたい。