珍客 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 珍客は小生が坐骨神経痛と格闘している時に現れた。

 いつどこで会ったのか記憶にないが、小生にも付いてきたらしい。

 その名を「新型コロナウィルス オミクロン株」という。

 

 ある日、同居の親族が急に39度の熱を出し、病院へ連れ込んだ。

 アレかもしれない。しかし感染症対策は徹底して行っていた。

 珍客はどこから来たのか。

 いくら考えても感染ルートは分からない。

 

 翌日、病院から同居の親族が新型コロナウィルスに感染していることが判明した。

 小生は濃厚接触者に該当するため、仕事を放棄し、病院でPCR検査を受けた。

 女医に鼻の奥をグリグリされた。

 

 翌日の昼頃、病院から電話があった。

 小生もPCR検査で陽性と判定された。

 珍客は39度の発熱をもたらしたり、喉に激痛を与えると聞いていたが、小生はその症状がない。

 強いて挙げるなら、喉にかすかな違和感がある程度である。

 

 年明け早々、坐骨神経痛で苦しみ、アレに感染し、仕事が忙しくなる。

 陽性と判定されてから、夜に職場で仕事をする日々を送った。

 こうして繁忙期に突入した。