2023年1月中旬。
左脚の太ももに軽い痛みが生じた。
軽い筋肉痛であろうと思い、シップを貼ってしのぐことにした。
シップの効能を感じられなかったことが気になったが、放置した。
それからおよそ3日後、酷いめにあった。
睡眠中に左脚の太ももの裏に激痛が走った。
時計を見ると、午前2時頃。
脚にこれ程の痛みを感じたのは生まれて初めてである。
左脚を抱えるような態勢で夜は明けた。
これが土曜の朝であり、医療機関は閉まっている。
一歩も歩くことができない。当然、日曜も閉まっている。
病院へ行かねばならぬが、何科を受診すればよいのか分からない。
体の痛みといえば整骨院を連想するが、この痛みを抑えてくれるとは思えない。
精神科、外科、内科、眼科、皮膚科、産婦人科、耳鼻科は消去法で選択肢から消えた。
これは神経外科、整形外科の守備範囲らしいことが分かってきた。
二日間、一睡もできずに月曜を迎えた。
職場の近くに整形外科があるため、仕事をさぼって受診した。
左脚の状態を詳細に医者に説明する。
医者は「これは、坐骨神経痛やな」と判断した。
人体模型のようなもので坐骨神経痛のメカニズムを教えてもらった。
薬を処方され、ようやく痛みから解放されると思ったが、それは間違いであった。