繁忙期 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 繁忙期が終わった。

 およそ一か月間、休みなしで朝から夜中まで働かされる。

 過労死ラインは軽く超えているだろう。

 事業主の体調不良がさらに拍車をかけた。

 

 仕事を終えて車を運転していると、歩行者信号が4人に見える。

 その4名の脚も複数に見えるため、走っているような感覚に陥る。

 乱視が進んでいるかと思いきや、朝は歩行者信号は1名で2本足である。

 精神と肉体に予想以上に負担がかかっていたようだ。

 

 過去2年間はコロナウィルスにより、期限が1か月延長されていた。

 今年は3年ぶりに原則の提出期限であった。

 今年の困った御仁を数名紹介しよう。

 

 期限直前に資料を持ち込む御仁。

 一年間の領収書を封筒に無造作に入れて持参する御仁。

 公的年金の源泉徴収票を紛失する御仁。

 経費が多すぎて、どうやって生活しているのか心配させる御仁。

 令和4年の控除証明書に過去の証明書を混ぜて持ち込む御仁。

 ふるさと納税に何十万円も費やす御仁。

 医療費にオットピンの領収書を入れる御仁。

 同じく、バイアグラの領収書を医療費にしようとする御仁。

 

 嗚呼、疲れた。