どうやら2023年を迎えられそうである。
この一年は「戦争」に翻弄された。
ロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮による日本海へのミサイル発射等。
北朝鮮によるミサイル発射の報道に慣れてしまい「また発射か」としか思えなくなった。
日本政府は中国、北朝鮮からの攻撃を予想し、従来の防衛政策を根本的に見直し始めた。
「敵基地攻撃能力」の保有の必要性を主張している。
遠方から発射された不規則な動きをするミサイルを自国で迎撃するのは技術的に困難とされている。
ならば、自国が撃たれないように敵国の軍事施設を直接狙える技術を開発しようという発想である。
このような方針が急に決まり、小生は困惑している。
武力で国を守ろうというのか。
なぜ敵対した国と外交努力で戦争を回避しようという努力を放棄するのか。
誤って敵国の軍事施設を攻撃してしまったらどうなるのだろう。
真珠湾攻撃とまでいわないが、宣戦布告なしの先制攻撃をしてしまう可能性は否定できない。
専守防衛は古臭い考え方なのか。
憲法の「問題解決のために武力は行使しない」という考えはどこへ行ってしまったのか。
軍事財源確保のために法人税を充てようとしている。
法人税は景気に左右されるため、安定した財源とはいえない。
これまで国際競争力を重視し、日本の法人税は軽課されてきた。
法人に大きな税負担をかけると、これまで重視してきた国際競争力とは何だったのだろう。
疑問が尽きない。
どうやら日本が軍国化しつつあるのは間違いなさそうである。