架空 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 繁忙期を迎えている。

 朝から晩までこき使われる。

 

 近年、暗号資産で資産運用する御仁がいる。

 一儲けした御仁が税務の申告を依頼してくる。

 驚くほど大儲けしていないが、決して少なくはない利益を得ている。

 

 小生は暗号資産をまだよく理解できないでいる。

 まずは暗号資産を購入することから始まる。

 購入した暗号資産を相場で売買することで利益を得る仕組みであるらしい。

 その価格はどのようにして決まるのか。

 株式であれば、発行した企業の業績や社会情勢により価格が変動する。

 

 だが、暗号資産はどのようにしてその価値が決まるのか。

 その資産の相場における需要と供給で決まるのだろうか。

 仮にそうだとすると、その需給の要因は何だろう。

 なぜ値上がりするのだろう。

 円とドルの通貨であれば経済活動等が要因となり、円安・ドル高へと変動する。

 法定通貨ではない暗号資産を為替レートの変動と同様に考えることには無理がある。

 

 実態を捉えられない暗号資産がなぜ値上がりするのか。

 勤務中にかかわらず、考え込んでしまう。