辞職 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 車の運転中にラジオから音楽が流れてきた。

 「人間辞職」という曲である。

 小生にも思い当たる節がある。

 

 人間辞職より一部を抜粋する。

 

 「・・・生きてはいたい 生きてはいたい

  人間であっても 人間でなくても・・・

  誠に 誠に 申し訳ありませんと

  この慚愧の念に堪えがたく 思っております

  私は 私は 責任取って

  人間辞職

  人間を辞すことで

  責任を取らせていただきます・・・

 

  ・・・私は 私は 責任取って

  人間辞職

  人間を辞すことで

  命を全うしていきたいと思います

  私の生命は私のもの

  私の生命は私のもの

  人間なんかのものじゃない」

 

 小生はこの歌詞での「人間」は「社会」と捉えている。

 小生は諸般の事情により、社会からはみ出ている。

 標準的な一生を送るに憧憬の念を抱いている。

 

 小生の憧憬の念は歌詞の「人間」とも捉えられる。

 その「人間」を辞すれば、己の軸で生きていけるかもしれない。

 小生は人間を辞職し、生を全うしたい。

 

 まだ精神のどこかに「人間辞職」できないでいる。