等身大 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 昨日は諸般の事情により、大阪の高槻を訪れた。

 改札口で驚いた。

 富田林の警察署から逃げ出した御仁の等身大パネルが設置されている。

 電光掲示板で、顔写真とフリーダイヤルが光っている。

 

 高槻に住む御仁が「何があるかわからへん」と不安そうに呟いていた。

 京都にはこの富田林野郎の等身大パネルは設置されていない。

 未解決の美大生殺人事件のポスター等は貼られている。

 

 小生は事件発生の数日後から、京都に脱走犯が来ていないか目を光らせていた。

 警察が捕まえないなら、小生が捕まえる。

 多国籍化した京都駅周辺で刑事のように、犯人の特徴と通行人の顔を照合し続けた。

 四条通、四条河原町、三条大橋等でも警戒にあたっていた。

 

 昨日、夜になり、御用となった。

 山口県で窃盗し、警察へ連れ込まれたようだ。

 「富田林のアイツやん」ということで、お縄になった。

 

 これから、台風24号がやってくる。

 昨日みたあの等身大パネルは撤去されるに違いない。

 あのパネルを撮影しておくべきだった。

 まさか昨日捕まるとは誰が予想できただろう。