こんにちは。

舞鶴の善福寺
寺庭のたまごです。


地域ボランティアグループ
ふきのとうさま主催の法話会
「般若心経」シリーズ第6弾です。


これまでのお話




前回、目に見えない「縁」について

お話しました。

見えないけれど、その縁のおかげで、

今ここに存在している。



昔の人は、

その目に見えない「縁」を、

このように呼んで、

感謝の気持ちを伝えました。




陰の存在である、「縁」を

「お陰様」と表現したのですね。





さて、これまで

即是空」

即是色」


それぞれ単体での解釈をお話しましたが、

この二つを一まとまりとした

解釈についても、

考えていきたいと思います。


繰り返し


即是即是

色(しき)で始まって、
色(しき)でまた元に戻ります。



色(しき)は今いる、悩み苦しみのある世界。

そして空(くう)は、悩み苦しみのない悟りの世界。



ご縁があって

がんばってがんばって

頂上に登ったとしても、

"頂上で暮らそう"、 

という人はいないですよね。




頂上に登ったあとは、

下山し、

またいつもの日常に戻ります。




人生はこの繰り返し。

むしろ、そうであるべき。



高い山に登ったら、

足をまた一歩踏み出して、

その山を降りる。

そしてまた

新たな山を目指すのだ。


それが禅宗の教えで、



「百尺竿頭に一歩を進む」
(ひゃくしゃくかんとうにいっぽをすすむ)


という言葉があります。


・・・

次に続きます。

最後までお読みいただき、

誠にありがとうございます。