自転車の練習
長男は5歳を過ぎてこの十月で6歳になる。このぐらいの年齢になるとやっぱり自転車には乗れるようでないとカッコが付かない。ヤマハ音楽教室で同じクラスの双子の女の子も自転車で通っていたし、保育園のお友達もみんな乗れるようになっているらしい。うちの長男もゴールデンウイーク中に乗れるようになることを目標に集中的に練習をした。で、あと一息というところまでは到達したけれども、すぐにサッカーに夢中になり、自転車乗りを完遂するまでには至っていない。
ところでうちのかみさんは子供に自転車の手ほどきをするのは父親の仕事だと言う。確かに、かみさんが指導して乗れるようになっちゃったらやっぱり寂しい気がするだろうからそうかもしれない。まあそんなこんなで自転車の手ほどきをしていたのだが、実際にやってみるとそれはこれまで思っていたイメージとは随分違っている。おいらがイメージしていたものは、まず自転車の後部荷台を支え、パパが押さえているから大丈夫だよと言っておいて、手を離すと気がつかないうちに乗れている、というものであった。自分のときでもそのような形で成功したように覚えている。しかしながら長男にはどうも上手くいかない。ペダルを漕ぐのが下手なのか、なかなか推進力がつかないからすぐに傾いてしまう。それに最初の漕ぎ出しも上手くない。そこで後ろを支えるのを止めてひたすら漕ぎ出しの練習をさせてみたが、スピードが出てきてそろそろ走れるぞというところでブレーキをかけてしまう。こんなところに親譲りの臆病さが顔を出すのか。そこでちょうど練習していた空き地が坂になっていたので思い切って坂下りを敢行してみた。すると漕ぎ出しが下手な長男には功を奏したようで、ひとりで坂下まで下っていけるようになった。自転車に乗ることのスピード感を体感し、バランス感覚も覚えられたようだ。あとは課題の漕ぎ出しだ。これが出来ないと一人で乗れないからね。というところまでゴールデンウイークでは到達していたのだが、三ヶ月近いブランクとなってしまった。
先日、友人が子連れで遊びに来るといった。友人はブログを公開しているので近況が良くわかる。そのなかに家の長男より1歳下の息子が自転車に乗れるようになったという記述があったので、おいらとしては少々焦った。あわてて、長男に再挑戦させてみた。久しぶりだからゴールデンウィークの苦労も水の泡かと思ったが、子供の潜在能力というものは親の想像力を凌ぐ。三ヶ月前に出来たことはもういつでも出来る。公園内を結構器用に走り回っている。これで誕生日にうちのじいちゃんに新しい自転車を買ってもらうのに間に合った。じいちゃんはもう半年前から楽しみにしていたから。