朝晴れエッセーは心がホッと温まる「教育の灯火」 | 日本教育再生ネットワークのブログ

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若者は国の宝です。その宝を育てるのは、教育。国の将来の礎となる教育が、様々な問題を抱え、深刻な事態に陥っています。戦後の教育行政で深刻な問題点を抱える日本の教育ですが、再生へのルートマップが必要な時。様々な問題提起ができれば幸いです。

 

子供たちの未来に希望を与えたい教育再生を願う本ブログを閲覧いただき、ありがとうございます。

 

日本の教育正常化と美しい日本人の心を育む教育をめざす一般社団法人・全国教育問題協議会(中尾建三理事長)は戦後教育で大きな問題点を残している学校教育、教科書問題、教育環境の正常化(健全化)を目指し、憲法改正を推進して美しい日本人の姿を体現する教育再生を活動の指針としています。

 

 

今回は教育に関わるすべての方々にとって、心がホッとするエッセーを紹介します。

 

コロナ問題で世の中が暗くなっている時、教育こそ、希望の灯火を未来につなげるものとなるようにしたいものです。

 

全国教育問題協議会では、なかなか、直接の会議ができず、どうやって教育に深い関心を持っている心ある人々に教育再生の具体的な提言ができるか、工夫しながら模索しています。

 

時々、新聞や雑誌などの活字メディアでは、教育に関するホッとするような心温まるエッセーが掲載されることがあり、会として、少しでも紹介できれば良いとの声があり、少しずつ、紹介したいと思います。

 

教育に少しでも関わりのある者からすると、やはり、産経新聞朝刊1面に掲載される「朝晴れエッセー」は秀逸です。

 

いくつか、紹介してみたら良いという声があり、少しだけ紹介してみます。

 

 

【朝晴れエッセー】

 

優しい嘘

 

2020年4月6日付産経新聞朝刊1面より

 

今から30年前、長女が小学校に入学したときのこと。ちょうど、引っ越しと時期が重なり、親子ともども知り合いが一人もいない新しい土地の小学校への入学となった。

 

少々引っ込み思案だった娘の新1年生の生活がはじまった。娘も私も緊張したままの数日がたった頃のこと、帰宅した娘が、先生にお手紙を書くという。保育園のころは日常的に先生やお友達と手紙のやり取りをする習慣があった。聞くと、毎朝クラスの人たちが先生へ手紙を渡しているというのだ。新学期に多い提出物の書類を先生への手紙と間違えているようだった。

 

小学校の先生に手紙を出すのはどうかな、とは思ったが真新しい筆箱をいそいそと取り出す娘を黙って見ていた。

 

翌日、娘は嬉しそうに帰宅した。「先生がお返事をくれたよ」。忙しいのにすぐに返事を書いてくれたのだろう。

 

「せんせいこんにちは。せんせいのすきないろはなにいろですか」(せんせいはピンクいろがすきです)

 

「せんせいのすきなたべものはなんですか」(せんせいはおにくがすきです)

 

「せんせいはなんでがっこうにいくのですか」。あらあらと思い、その隣を読むと

 

(せんせいはえっちゃんにあうためにがっこうにくるのです。えっちゃんにあえるのがとてもたのしみです)と、きれいなひらがなで書いてあった。

 

みんなと会うために、ではなく娘を名指しでいってくれる、嘘とまでいえないが優しさからの言葉に、目頭が熱くなった。母親の私まで緊張が和らいだ。

 

相手に寄り添う優しい嘘を使えるようになりたいと思う。今でも娘悦子は、その手紙を大切にしまっている。

 

曽根祐子(64) 相模原市南区

 

 

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「せんせいはえっちゃんにあうためにがっこうにくるのです。えっちゃんにあえるのがとてもたのしみです」という教師の綴った生徒への愛情は心が熱くなるものです。

 

産経新聞に掲載されている「朝晴れエッセー」は、西日本限定の「夕焼けエッセー」から東日本にエリアを広げ、リニューアルして本格的に一面掲載になりました。

 

 

≪文化部長賞≫

 

恩返しのバトン

 

スーパーから少し離れた路地で、老婦人が荷物を手に立ち往生していた。くの字に曲がった腰をさすりながら、縁石に腰かける姿に、私は勇気を出して声をかけた。

 

「荷物をお持ちしましょうか?」

 

10年前の夏の暑い日、私は3歳の娘を連れて、無人駅で立ち往生していた。持ってきた水筒のお茶は残り少なく、次の電車も1時間半後しか来ない。駅舎のベンチに腰かけながら途方に暮れていたところ、ある中年の女性が声をかけてくれた。

 

「どこまで行くの?」

 

「隣のS駅ですけど」と答えると、女性はこんなところで待っていたら、暑くて娘さんも大変だろうから、近くに行くついでに車で乗せていってあげる、と提案してくれた。最初は申し訳なくて遠慮したものの、このまま駅舎で待っていては、子どもが熱射病になるかもしれないと思い、ありがたくご厚意に甘えさせて頂くことにした。

 

車の後部座席に乗せてもらい、世間話をしながら、どうしたらこの女性に恩返しができるか必死に考えた。やがて車がS駅に着くと私は、

「本当にありがとうございました。何かお礼をしたいのですが、何をしたらいいでしょうか?」と頭を下げた。

 

すると女性は、「困ったときはお互いさま。私に恩返しをと思うのなら、いつか困っている人を助けてあげて」。そう言って何も受け取らず、笑顔で去っていった。

 
老婦人の荷物を家まで運ぶ手伝いをしながら、ふとあの夏の日の出来事を思い出した。恩返しのバトンは、まだ私の手の中にある。
 
林真由美さん 45 群馬県渋川市
 

※選考委員賞の住所、年齢などは掲載時

 

 

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「恨みは水に流せ。恩は心に刻め」とのある寺院で書かれた言葉がありますが、「恩返しのバトン」は、ずっと続いていくでしょう。

 

 

 

 

 

【全国教育問題協議会の今後の活動内容】

 

一般社団法人・全国教育問題協議会は例年5月、8月、2月に役員会、5月に総会、8月に研究大会を開催しています。今年は新型コロナウイルスの影響で2月の役員会が延期となり、2月の役員会と5月の総会を6月をめどに一緒に行う予定です。

 

【全国教育問題協議会が目指す活動の具体目標】

 

1.学校教育の正常化
 (1)道徳教育の充実
 (2)教科書採択・副読本使用の正常化
 (3)ジェンダーフリー運動の阻止
 (4)教職員団体及び教職員の違反行為の摘発

 

2.教育環境の正常化
 (1)青少年健全育成基本法の制定
 (2)有害情報を規制する法律の制定
 (3)教育委員会制度の正常化

 

3.日本社会の正常化
 (1)憲法改正運動の実践
 (2)教育正常化を目指す政党・候補者の支援
 (3)情報宣伝活動の充実

 

 

文科省に教育施策に関する要望書を提出 全国教育問題協議会

大学入試の早期改善、教員の働き方改革を

国づくりに「教育の日」制定を要望

 

一般社団法人・全国教育問題協議会(中尾建三理事長)は2月13日、文部科学省の篠原誠事務次官に「教育施策に関する要望書」を提出しました。全国教育問題協議会(全教協)は昭和52年(1977)結成以来、43年間にわたって教育正常化を目指して全国の民間人が集い、活動を展開しています。

 

 

以下は要望書の内容です。

 

1.日本国憲法第26条、教育基本法第4条(教育の機会均等)に基づき、大学入試に関する選抜方法について再検討し、新制度について実現に向け、取り組んでいただきたい。

 

2.教員の働き方改革については、教育基本法第9条(教員)にある専門職として崇高な業務に見合った法の改正を実現していただきたい。

 

3.教師の勤務条件の悪化、その他の理由で全国的に教員志望者が激減する傾向ですので教育施策の重点対策として取り組んでいただきたい。

 

4.全教協は、結成以来、教育を尊重する国づくりを目指して、国を挙げて「教育の日」の制定を希望します。

 

5.日本国憲法第21条(表現の自由)と12条(濫用の禁止)の接点が不明確であったり、現憲法には、家庭や家庭の重要性の条文が見当たりません。これからの人づくりに対する憲法の条文改正を希望いたし、各政党へもお願いしています。このことにもご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

※国づくりのために、一人一人が教育に対する関心を高め、教育について見つめ直し、次代を担う子供たちの教育について共に考えていこうというのが「教育の日」制定の意義です。「教育の日」については、各都道府県レベルでは制定運動を行い、自治体レベルでは制定されているケースもありますが、国や文科省のレベルではまだ制定に至っていません。各都道府県や市町村では、地方自治体レベルでの「教育の日」を制定し、啓発活動を展開しています。ここでは、その一部のポスターなどを紹介しました。

 

 

 

 

一般社団法人・全国教育問題協議会は、いわゆる保守とか革新、右とか左と二分してとらえられがちですが、特定のイデオロギーを主張している団体ではありません。

 

日本の教育を通じて美しい国にしようと集う団体です。

 

このたび、全国教育問題協議会は同会顧問の日本教育史研究の権威である杉原誠四郎・元武蔵野大学教授の監修をたまわり、総力を挙げて「教育に関する勅語Q&A」を発刊しました。

 

一人でも多くの方々がご一読いただければ光栄です。

 

お問い合わせ、ご購読、ご注文全国教育問題協議会オフィスまで。

電話03-3263-6536 FAX03ー3264ー3829 ご注文(クリックするとご注文フォームに飛びます)

 

一般社団法人・全国教育問題協議会であなたも「美しい日本人の心」を大切にするため、一緒に「教育は国家百年の大計」「国づくりは人づくり」をやってみませんか?

 

入会申し込みはこちらへ(←ここをクリックしてお申し込み下さい)

 

 

 

 

【いま日本の教育問題は何か】

 

昨年、一般社団法人・全国教育問題協議会は全国の役員、会員、全日本教職員連盟の役員など400名を対象にアンケート調査を実施し、その結果は下記の通りでした。数字は関心の高い順です。

 

■学校教育
1 道徳教育の欠落
2 いじめの多発化
3 教員の反体制運動
4 教科書の採択
5 ジェンダーフリー運動

 

■教育環境
1 家庭の教育力の低下
2 性情報の氾濫
3 スマートフォンの乱用
4 対教師暴力の増加
5 教育行政の形骸化

 

■社会風潮
1 偏向するマスコミ報道
2 親の教育観の欠落
3 忙しすぎる教員勤務
4 不完全な日本国憲法
5 教育軽視の風潮

 

全国教育問題協議会は「人づくりなくして国づくりなし」をモットーに日本の教育正常化を目指して結成して41年となる一般社団法人です。

 

 

 

 

◆一般社団法人・全国教育問題協議会 (全教協)は昭和52年に結成され、40年以上、要望活動、提言活動、研究活動、情報宣伝活動をしている「美しい日本人の心を育てる教育」を推進する民間人による全国組織です。

 

とくに自民党の教育公約について「青少年健全育成基本法」の制定実現を核に要望しました。

 

 

【教育問題についての要望書】

 ■青少年健全育成基本法の制定

■教員の政治的中立の徹底をはかり、教員の過剰な政治活動に罰則規定を設ける

■教育長を教育委員会の責任者とし、教育委員会制度を抜本改革する
■教科書検定基準を抜本改善し、近隣諸国条項を見直す
■道徳教育の徹底を図り、道徳教育の教科化を実現する


 

【文教予算ならびに税制改正に関する要望書】

■教育への支出を未来への先行投資として文教関連予算を確保する

■義務教育費の全額国庫負担制度の実現

■児童・成都の学級定数の改善と教職員定数の改善

■いじめ防止対策法に関する財政措置を講じる

■新しい教科書発刊の際、見本本の配布費用は国庫負担にする

■教育・文科・スポーツ介護などのボランティア活動に対する寄付行為に対し、税控除の対象とする

■教員(公務員)への締結権を与えたり、人事院を廃止することに反対する

日本の教育再生を目指す一般社団法人・全国教育問題協議会(全教協) の活動に参加したい一般の方々、法人の方々は随時入会可能です。入会したい方はお申し込み下さい(←ここをクリック)

 

一般社団法人・全国教育問題協議会であなたも「美しい日本人の心」を大切にするため、一緒に「教育は国家百年の大計」「国づくりは人づくり」をやってみませんか?