毎日の食事の準備や掃除洗濯に加え、夜も1~2時間おきに起きて、投薬やらシモの世話をしていてかなりハードですが、
おかげで、オヤジとの会話が増えています。
最近のオヤジからは、
ありがとうをいっぱいもらえています。
私や私の妻、親兄弟や、子や孫たちなとありとあらゆる人たちに、オヤジが感謝しています。
まるで旅立つ準備をしているようです。
私も心残りがないようにありったけのありがとうをオヤジに伝えて、
オヤジのありがとうをみんなに伝えます。
iPhoneからの投稿
昨日のお昼に弟が、
「父ちゃん今日泣いとったよ・・・。」
「おれはこのまま死ぬんかなーって。」
「どうにかできんかな??」
「俺あんな父ちゃんの顔みれんよ・・・・・。」
「方法は有るけど・・・」
「鎮静剤とか睡眠薬を使って、意識をなくせば苦しみ方解放されると思うけど・・・」
「それでいいのか?」
「話が出来んくなるのは嫌だ。」
「でも苦しんでいる姿を見続けるのもいやだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
弟も泣き始めた。
自分で決めんといけない事なのに、
弟に決定させようとしているずるい自分がいた。
医者が、末期がん患者の在宅看護は、
患者よりも先に家族が参ると言っていたい意味が良く分かる。
でも自分で決めた事だから
全部ひっくるめて受け入れようと思う。
これが最後の親孝行になるかもしれないのだから・・・
とりあえず
未来に期待しすぎず
過去を悔やまず、
たった今親父が生きている事に感謝しよう。
たとえどういう結果になったとしても、
最後まで精いっぱい親父の為に動き、悩み続けよう。
自分にできる全ての事をやる!
腹をくくるというのは簡単なようで難しいな。
私は今まで、家というのはただ寝れたらいい、家族が喜べばいい
くらいにしか考えていませんでしたし、実際マイホームは持っているが、
それほど執着はなく、いつでも賃貸に戻ってもいいやと思っていました。
でも親父が退院して家でくつろいでいる姿を見ると
家というのは、ただの物ではなく、
安心感とかそういった目に見えない力があるようだと思えるようになった。
実際家に戻ってからは、病室以上に親戚や友人も訪ねてきたし、
食欲も増えたし、よく寝れているみたいです。
うちの家も設計士さんが、「ツナガリ」と名前を付けてくれたが、
最近になっていろんな「ツナガリ」を感じられるようになった。
名は体を表す。
ツナガリ=ご縁
だと思います。
そう考えると、私たちは、家に守られているような気もします。
今日もご縁と生かされている事に感謝です。
ありがとう。
昨日親父が退院した。
そして昨日は、姪っ子の誕生日だったので、
親父の家でみんなで誕生日のお祝いをした。
やっぱり家は落ち着くらしく、よく寝ていたし、よく食べた。
今は、症状が安定している。
でも着実に病魔は親父の体力を奪っているのもわかる。
医者にはあと2週間くらいの命と宣告を受けたけど、
全然そうは見えないんだよな・・・・・
もう十分待ったし、十分つらい思いもした。
もう焦らすのはいいんじゃないか。
早いとこ奇跡おこってくんないかな・・・
そんなことばかり考えている。
でも今日も奇跡は起こらない。
入院してから
モルヒネを今までの錠剤タイプから
張り薬タイプに変更しています。
錠剤タイプでは見られなかった幻覚症状が出てきているようです。
言葉も支離滅裂な時もある。
でも救いは、それらの事を本人が自覚しているということだ。
今では、一緒に幻覚を楽しんでいる。
でも今日から使用量が2倍になる・・・・
どうなるんだろう??
入院から一週間がたち、
余命期間と宣告された2ヶ月もすぎました。
昨日の話し合いの結果は、訪問看護先との話し合いが済めば、
いつでも退院しても良いとの事。
今日の14:30から訪問看護先との話し合いがあるので、
早ければ今週中、遅くても来週早々には退院できると思う。
介護用のベット、車いす、etc
も明日の午後には届き、在宅看護の準備はばっちりです。
文書で書くととても順調そうだが実際は全然違う。
毎日、毎日目に見えて痩せていく親父、
通常3日間効くはずのモルヒネもすでに1日も持たない。
でも入院したての時に比べたら元気なんだ。
食欲も少しだが戻った、吐き気もおさまってきている。
傍目には回復しているように見えるのに・・・・
でも毎日痩せていく、時間だけが無情にもすぎていく。
このままの状態が続けば、
来週にはモルヒネの皮下注射と鎮静剤(麻酔)で痛みと意識を奪うしかないらしい。
そうすると後2週間持つかどうかとの事。
でも親父は全然諦めていない!
在宅になったら、飯も食えるはず。
周りを気にせずに騒がしい孫たちと会える。
何から何までうまくいくはず。
全然根拠はない、私を悲しませないために言っているのか、
それとも本気で言っているのかは分からない。
でも親父が諦めていない以上は、私が先に諦めるわけにはいかない。
やるべきことはやった、あとは信じるだけだ。