◆G種(DMイザ) 肩に手を3/3 | 雑種犬 G種ディアミリ/テニミュリョ桜王子/DCジンシェリ・秀明 等小話ブログ

種最終回後の別れシリーズ。ディアイザ(友情、絆)メイン+少しディアミリ。

 

 

「お前に特大の借りが出来ちまったな、イザーク。お前なら分かってくれるって信じてたぜ」
「えぇい離せ、鬱陶しい!」

肩に手を回すと引き剥がされた。それで緊張感の漂っていた格納庫クルーの空気が和んで、コイツが本当に敵ではないと伝わったようだ。

「それより、頭の怪我をどうにかしろ。それではCICの彼女が心配するぞ。…バスターが被弾して通信が途切れた時、お前のことを必死に呼んでいた」
「…そうだな、アイツのことも、後でちゃんと紹介するから。マードックのおっさん、急いでデュエルの補給頼む」
「了解」
「…良いのか?」
「お前はもうAAの仲間だよ。馬鹿みたいに寛大なんだ、ここの皆ってさ。…バスターがこれじゃあ、俺はもう出られない。気を付けろよ、イザーク。強力な後方支援はもうないぜ」
「分かっている。…お前は最後まで見届けろ、その目で、この場所から」
「あぁ。…生きてまた会おうぜ、必ず」

イザークの肩に手を置いた。俺の悪運、残りの体力や能力、想い、全てを託す為に。一瞬驚いて目を見開いた彼、恐らくちゃんと伝わったのだろう。ぐっと最後に一瞬力を籠め、ポンポンと叩いて手を離した。

「またな、イザーク」
「あぁ、またな、ディアッカ」

絶対に死ぬな、絶対にまた会おう。絶対に生き延びて、再び俺達は…。

→pixiv予定