◆G種(DM)  狭い世界 1/2 | 雑種犬 G種ディアミリ/テニミュリョ桜王子/DCジンシェリ・秀明 等小話ブログ

昨日まで敵だった元ザフトを、皆がどう思うのか不安はあったが、割とあっさりAAの仲間として受け入れられた。恐らくミリアリアに声を掛ける度、邪険に扱われるのを面白がられ、害のない奴だと判断されたのだと思う。それは全面的に彼女に感謝だ。

 

何しろ戦力不足のAAだ、猫の手も借りたい状況で、バスターという戦力は有難いのだろう。絶大な信頼を寄せていたキラがエターナルに移ってしまったこともあり、何かとこき使われている。頼られるのは悪い気はしないので、極力応えるようにしている。

 

とは言え全員が100%仲間と認めてくれた訳ではないことも分かっていた。やはり内心認めていない奴もいて、それが当然の反応なのだ。当たり障りなく適度な距離を保って接するよう気を付けていた。

 

 

 

―――この男、苦手なんだよな。

明らかにコーディネーターに偏見を持っていて、ザフトを憎んでいて、俺のことを嫌っている。それがバレていると思っていないのか、取り繕った笑顔で話し掛けられた。

嫌いな奴と演技してまで、一体何を話したいのだろう。ザフトのことを聞き出した所で、何が出来る?理解出来ない。時間の無駄だ、苦痛でしかない、早く切り上げて部屋に戻りたい…。すると。