pixivアップ予定の一部
「ミリアリア…」
なんでそんな目で私を見るの。俺にはお前しかいないんだ、とでもいうようならしくない必死な呼び掛けに、困惑してどうしたら良いか分からない。
実際はそんなことないじゃない、アンタにはプラトに帰りを待っている親友がいる。イザークのことを話す時のアンタは、とても楽しそうだ。サイとも相当仲良くなっているし、格納庫のクルーともフラガさんともいつも話が盛り上がっている。
別に私がいなくても、誰かしらと食事をとっている。アスランやキラとも仲良くやっている。
心を入れ替え第三勢力の守護神として戦うアンタは、今やAAの皆にとって欠かせない存在となった。私だけ特別、なんてことはない筈だ。
だって私は、アンタを殺そうとしたのに。今の今まで、そのことを直接謝ってはいない。何故許してくれたのか、何事もなかったように接することが出来るのか、何故廊下で顔を合わせる時、食堂で一緒になる時、嬉しそうに笑うのか。私は内心理解出来ないままだというのに。
理解出来ないから、どうしても冷たい態度を取ってしまう。命懸けで戦ってくれているアンタに対して、気を付けての一言すら掛けられずにいる。故郷も親友も、輝かしい経歴も約束された将来も全てを捨てて、身ひとつで敵艦に残った。嘗ての仲間と戦う苦しい日々、その不安を表には出さないが、辛くない筈はない。
バスターがAA側で戦っていれば、いずれデュエルと、親友と必ず相対することになるだろう。その恐怖を独りで抱えながら彼は戦っている。捕虜だった頃、檻越しに唯一の話し相手になっていた私が、恐らくは一番彼の心境を分かっている。それなのに私は…。
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テニミュドリライ中!!!幸せ!!!