◆G種(DM) 親の心2/2 | 雑種犬 G種ディアミリ/テニミュリョ桜王子/DCジンシェリ・秀明 等小話ブログ

 

キラのことを分かっていたのに、助けてあげられなかった。手を差し伸べてあげられず、追い詰めてしまった。死んだと思った、トールと一緒に…。

だからせめて、今似たような状況にあるこのコーディネーターの捕虜に、少しくらいは優しくしてあげたいと思ったのかもしれない。

 

檻の中のディアッカに食事を運ぶようになり、少しずつ話をするようになって、フレイの言葉をふと思い出した。

『遺伝子弄るなんて、おかしいって本当は皆思ってるんでしょ?』

 

 

 

「…アンタのお父さんって、何してる人?」

「プラントの議員だけど、急に何だよ?」

「…ちょっと話してみたいわね」

「え?!何で?」

「…どうして、自分の息子をコーディネーターにしたのか、何を望んだのか…。聞いたことある?」

「さぁ?そんなの俺の知ったことじゃねーけど。両親共にコーディネーターなんだ、それが自然だったんじゃねーの?」

「…そういうものかしら」

 

「お前だってさ、ナチュラルの両親から生まれた。何を望んだって、そりゃあ健やかに幸せな人生を送って欲しい、って所だろ、普通」

「…アンタの両親も、きっとそうだったのよね」

「………」

 

ナチュラルもコーディネーターも、親の愛に変わりはない。目の前で父親の乗る艦が散ったら、それはショックでおかしくなるだろう。人が変わってしまうのも分かる、…私だって似たようなものだったし。

だからフレイの気持ちも少しは分かる。でもやっぱり、私が彼女と違うのは、今目の前にいるコイツのことに対して殺意なんて1ミリも持っていない、ということ。

何で急にこんな話に?と困惑顔の彼がおかしくなって、「もう戻るわね」と立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

遂に自由配信開始!DMMとUNEXTなら勝手分かるんだが…。どちらにしろドリライ落ち着かないと無理だけど。

そして急に暑くなったせいか、死ぬ程お腹痛くて何も食べられない…。これで明日ドリライって本当…?!?!?!