①演劇「UPSIDEDOWN~クリスマスに誘拐されました」(配信)(2021.4.5) | フライパンしか持ってな「かった。」

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 今日はちょいとお買い物に行ってきたんですけど・・・今まだ緊急事態宣言中ですよね?
 どこ行ってもめっちゃ人がいるんですけど!
 ホームセンターでもショッピングモールでもマックでも、人が一杯で列になってます。
 そこだけ見たらもうコロナ前に戻ったか?って感じです。

 その状況が良いとか悪いとか言いません。
 ただこの状況ならもはや今後、緊急事態宣言出そうが延長しようが何にも変わらないと
思います。コロナの脅威が消えたわけでは全然ありませんが、市民が元の生活を取り戻そうと
動くことは自然の流れだと思います。緊急事態宣言なんて生ぬるいやり方では止められない

気がします。
(何が言いたいかと言いますと「予約済の6月のライブ。めっちゃ整理番号良いから流れないで

お願い」ってことですw)

 さて、本日の記事です。 
 

 2021年4月4日収録  4月5日13:00配信分で観ました

 お芝居

 UPSIDEDOWN~クリスマスに誘拐されました
 
 の思い出です。


 ※画像は公式twitterからいただきました。

1.はじめに
 

(1)有観客お芝居の配信
  今回も現場に行けないので配信で観覧しました。
  
(2)ダブルキャスト
  正式な用語とかわかんないですがダブルキャストってんですかね?役者さんのグループが

 2チームあって交代で公演する形式です。

  おれが観たのは「Team Soul」で役者さんは以下の9名でした(敬称略)。

 ①蜂須賀智隆(賢プロダクション)
 ②小山蓮司(北区AKT STAGE)
 ③吉岡大輔(骸骨ストリッパー)
 ④水野奈月
 ⑤水谷千尋
 ⑥桑原とおる(ラチェットレンチ)
 ⑦青瀬博樹(演劇集団TOY'sBOX)
 ⑧平田耕太郎
 ⑨森下    和(ALBA)


  なんでこっちを観たかと言うと、おれは水谷千尋(ちっぴー)さんと吉岡大輔(よしお)さんの

 ファンだからです。おれにとってはこっちの方が断然お得だったのです。

(3)荒木太郎×Muse of soul

  荒木さんは今をときめくあの人気劇団、シアターロケッツの脚本&演出家さんだそうです!

  ・・・すみません。お名前すらお聞きするの初めてでした。
  荒木さんは何となく、所属とか役割とかわかりますが、Muse of soulさんってのは

 劇団?企画?主催?組織なのか個人なのかすら全然わかりません。

  もちろん知らないのは単におれの勉強不足のせいですが、そんなど素人のおれの印象は

  なんか色んな劇団から精鋭が集まってできたお芝居なんだな!

  ・・・ってトコです。

  つーわけで、配信を観る前からいつも以上に期待値爆上がり状態。

  クリスマスに期待値マックスって感じでした。

 
2.結論

(1)78点

  今回の結論は敢えて点数で示してみました。

  78点・・・なんか微妙ですよねw
  
 「良いのか悪いのかどっちだ!!」って叱られそうですが、これはハッキリ言っておきます。
 
  前からずぅっと言ってますけど、おれは原則、面白かった事しか書きません。
  面白くなかった思い出なんか記録しててもつまらないだけですし、自分が面白くなかったものを

 世に広めても意味がありません。観たけど書いてない事も実は沢山あります。

  つまりこのブログに書いてある時点で面白かったはクリアしてるってことです。

(2)配信は視聴環境次第

  上記(1)で微妙な点数になった原因の半分は、配信がイマイチだったからです。
  と言っても、これは配信する側と受ける側、双方に責任があることでもありますので、

 これをもって「やっぱお芝居は生だよなぁ」とかしたり顔で言うtつもりはありません。
  たまたま今回の配信は「おれの視聴環境に限って言えば」イマイチだったと。そーゆーことです。


 以上が結論です。

 ただ、これだけだとご納得いただけない方もいらっしゃるかもしれませんので、補足的に

結論の理由を書いておきたいと思います。


3.理由

  ずいぶん前の事ですが、このブログでお笑いライブの感想を点数で書いてた時期がありました。
  ある日ある若手芸人さんから「芸に点数をつけるな」とクレームをいただいた事があります。
  普段は「ライブの感想を聞かせて下さい」とか言ってるくせに、いざ点数を付けられると文句

 言ってくるんだなぁと現代学歴社会の闇のようなモノを感じましたがwww、とにかくまー他人に

 点数を付けられることを極度に嫌う人がいるのは確かなようです。
  その心情は理解できなくもないですが、世の様々なレビューがそうであるように、評価を数値で

 示すことは明確でわかりやすいと思っています。
  ただし!
  点数をつけるつけないにかかわらず、おれが評価(感想)を書く際に、常々意識していることは、

 評価とともにその「理由」を書くことです。
  なぜそう思った(評価した)かを書くこと、特に良くない評価だった時こそ念入りに説明をする。
  それが評価対象に対する最低限の敬意の示し方だと思っているからです。
  
  前置きが長くなりましたが、以下に78点の「内訳」を書きます。

(1)良かったところ(プラス要因)

 ①役者の人の演技がめっちゃ上手い
  よく「自然な演技」が良いとかって言われますけど、今回のは
 「いかにもお芝居って演技」が良かったと思います。
  観ながら何回も「今、良いお芝居を見てるな」と感じる瞬間がありました。

 ②お芝居らしいお芝居だった
  こーゆーお芝居は「小劇場」ってジャンルになるんですかね?
  全国公演してる奴とかTVで観る奴とかに比べれば、格段に規模は小さいんでしょうが、
 雑なところがなく、とてもしっかりしたお芝居でした。
  多分に上記①と密接な関係があると思いますが「見ごたえがある」と思えました。

 ③ハッピーエンドっぽかった
  おれは悲しいお話は嫌いです。原則ハッピーエンドしか観ません。
  今回のオチ?(ラストシーン)は正直ちょっとわかりにくかったですけど、登場人物の人

 みんな笑ってたし、雰囲気的にハッピーエンドだったんだと思います。


(2)イマイチだったところ(マイナス要因)

 ①お話が納得できなかった
  ネタばれになりますので詳しい内容は書きませんけど

  1)なんで誘拐する必要あんの?
  2)どーやって「恩を感じてる人たち」が連絡を取り合えたの?
  3)なんでそんなに恩を感じる程でもない人まで参加してるの?
  4)なんで説明もしないで重松さん返したの?
  5)なんで重松さんは解放された後警察に行かなかったの?
  6)ラストはなんで全員楽し気なの?


  たまたま重松さんが「良い人でバカ」ったから良かったものの、普通に考えたら本人にも

 周囲の人にも大迷惑な話ですよね。
  これを見て「ほっこりした」とか「良いお話だった」とか「奇跡がどーした」とかは、おれには

 とても思えません。
  
  もちろんこれがフィクションでそーゆー漫画的なお話だって事は十分分かってます。ただ前半の

 重苦しい展開をめっちゃ上手な演技で進行していったので、中盤以降のドタバタ劇が始まっても、

 観客であるおれの頭が切り替わらず、最後までズルズルと疑問を引きずったままになりました。
  最初からもうちょいコミカルな感じで進行すればまた違った受け止め方になってたかと思います。 

 ②誰が喋ってるかわかりにくかった


  1)映像の問題
   これは演技よりカメラワーク(フレーミング)の問題かと思いますが、舞台上の人数が増える程、
  ロングショットが多くなり、モニター越しの映像では誰が喋ってるのかよくわからないって事が

  多々ありました。
   おれは15.6インチモニターのPCで観てましたが、これをスマホで観てた人は更にキツかったと

  思います。
   前半や記者とアナウンサー2人の会話時等クローズアップもあったので、機材上の制限とか

  ではなく撮影方針によるところかと思いますが、 

  2)音声の問題
   これは配信における技術的課題かと思いますが、演者が舞台上のどの場所にいても、

  聞こえてくる音声レベルは殆ど同じなので遠近感を感じることができません。それで余計に

  誰のセリフなのかわかりにくかったです。
   
  上記2点については、おれの視聴環境によるところも多いので、一概に配信のクオリティの問題と

 は言えません。
  また観客それぞれで「観たいところ」も違うでしょうから、恐らく配信側としては最大公約数的な

 答えとして今回のような映像になっていたかと思います。

(3)何回でも観れたのに・・・

 ①配信のメリットは「繰り返し何回でも観れる」こと
  今回は2週間ほどの期間、何回でも視聴できるようになっていました。
  このシステムは、おれのような「演劇リテラシー」のない素人のためにあるようなもんです。
  1回でよくわかんなかったら、2回でも3回でも見直しができるのです。
  おれも最初はその気でいたんです。

  しかし・・・。

 ②配信のデメリットは「視聴中に何回でも巻き戻しできちゃうこと」
  これは観る人の性格によると思いますが、おれはリアタイで観れない場合、アーカイブを

 観るのはいつも視聴期限ギリギリだったりします。「今忙しいから落ち着いてから見よう」って

 思うわけですね。
  しかしそーやって先延ばしする人は、例え時間が空いても別のやることを入れちゃったりする

 のです。
  んで、結局いつまでたっても落ち着かない、結果、ギリギリでどーしょーもなくなってから、慌てて
 観始めるわけです。

  その段階でもはや何回も観返す気持ちは無くなっています。
 「この1回で全て観切ってやろう!」とそう思ってしまうのです。

  その思いが強いとどーなるか?
  視聴中・・・つまりお芝居の途中なのに「今、なんて言ったの?」みたいな感じで巻き戻し

 しちゃうんです。

 「今のシーンをもう一度」なんてリアルの現場では絶対できません。しかし配信だといつでも

 何回でもできちゃうんです。
  そーなるともうこれは演劇鑑賞ではなくなります。
  シーン毎の確認作業になってしまうわけです。

  本来「感性」で受け止めるはずの面白さを、「思考」で理解しようとすることで

 「わからない=面白くない」になってしまいました。わかんなくっても面白いもの世の中にいっぱい

  あるのにね!


  以上を総合しますと「68点」になります。

  ここに・・・

(4)ちっぴー補正+よしを補正
  
  素点の68点にちっぴー&よしお補正分10点を加えて計78点となります。

 これが最終的な得点というわけです。
 ご理解いただけましたでしょうか?
 まぁご理解いただけなくてもけっこーなんですけどねw


 てなとこで長くなっちゃったので今日はここまで。
 次回は個々の役者さんの感想を「簡潔に」「さら~っと」書きたいと思います。
 んでは!