まず被災された朝倉市、東峰村の方々にお悔やみを申し上げるとともに、
一日でも早い復興を祈念いたします。
さて、私は経世済民について常日頃から考えている訳ですが、
考えるだけでなく、実際に行動することも大切だと思っておりましたし、
朝倉とは個人的につながりがあることもあって、
ボランティアに行ってきました。
送迎のバスで見た朝倉の現状は、田んぼが泥で埋まっていたり、
小さな川の堤防がところどころ崩れていたりと、
災害の爪痕がまだまだ残っている状況でした。
小学校や幼稚園に瓦礫が積まれている姿や、
道路沿いに積まれた土砂も、
災害の激しさを物語っているようでした。
しかしそんな中でも、
本当に沢山のボランティアの方が集まっており、
受付で長蛇の列を作っている姿も壮観でありました。
まだまだ日本も捨てたものではないな、
と少しだけ希望が持てました。
そんなこんなで私は10人チームの一員となり、
現場の家屋の床下の土砂を除去する作業をしました。
私は最近力仕事をしていなかったこともあって、
想像以上にきつかったですが、
災害派遣の自衛隊の方にお疲れ様と敬礼して頂けたり、
現場のお宅の方々に沢山の笑顔をいただけたりと、
ボランティアなのにこんなに沢山の報酬をいただいてしまっていいのか、
と逆に申し訳なくなる有様でありました。
ただ一つ気になったのが、
耐久財の明らかな不足でありました。
私の所属したチームで受付で指示された道具を取りに行ったとき、
スコップと一輪車こそ完備されていたものの、
手み(スコップですくった泥を入れて一輪車に積む為の道具)
は亀裂が入った壊れた物しかなく、
バケツも殆どが何か別の入れ物を流用した物や、
トイレ掃除用の物を流用したボロボロの物しかなく、
泥をかき集める道具に関してはリストに載っているのに、
完全に欠品しているというありさまでした。
それでもなんとか時間通りに大体の作業を終わらせることはできましたが、
ベテランボランティアの方が、
「あれがあると便利だったんだけどねえ」
と残念そうになさっていたのが印象的でありました。
しっかりした道具があれば、
もっと丁寧な作業ができたかもしれません。
あまり災害支援に関わっている方を悪く言うのも気が引けるのですが、
そこだけは大変残念でありました。
朝倉近辺は今は別に道路が渋滞している訳でもありませんし、
国全体が過剰なインフレギャップ状態な訳でもありません。
物はあふれる程あるのです。
なのに何故必要な物資が不足しているのでしょうか?
結局の話金がもったいないからでしょう。
日本という国は被災地の一刻も早い復興よりも、
金の方が重要な国なのでしょうか?
そこだけは緊縮志向の根強さを垣間見てしまったようで、
大変暗澹たる気持ちになってしまいました。
そして日本という国はやはり災害と向き合って聞かねばならない国だ、
ということをまざまざと再確認させられました。
そんな国で公共事業をピーク時の半分にまで減らしてしまっているのですから、
狂気、としか言いようがありません。
地震雷火事緊縮!
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